朔の読書感想文 その2
どうして今まで読まなかったのだろう
こんなにも生き方を肯定してくれる本を
全ての章で感動した、読んで良かったと思った
書楼弔堂のシリーズ第一弾の破曉を読ませていただきました
弔堂の主人曰く、本は墓のようなものだという
本を墓と思ったことはなかった、
確かに過去の事実を記し、現代までにその記憶を残しているなら墓と似たようなものではあるだろうが、、、
弔堂に訪れる人は自分の本を求めてやってくると云う
私にとっての一冊はあるだろうか
今の時代、たくさんの本が日々刊行され、読める媒体も増えている、自分の本に出会える可能性が増えたとは言えるだろうが、逆に多すぎて見失ってしまうかもしれない
まあ、会えない時は会えないし、会える時はひょっこりと会えるかもしれない
この本に実際に明治二十年代半に生きてきた、歴史上の偉人たちが出てくる
彼らは自分の生き方、進み方に迷い、悩んでいた
どちらが正解だろうか
まっすぐな道というのは見渡しがきき、これから起こることもある程度予想ができるだろう、平穏な生き方が好きな人はこちらを選ぶかもしれないし、逆に人と同じは好まない天邪鬼な人にとって凸凹した道は魅力的であるだろう
正解というものはどうしても白黒つけなきゃいけないような気になってしまう
ただ、どちらの道を行こうとある程度の我と覚悟は必要だろう、私はどちらかというと平穏を好みながら凸凹の方に足を進み初めている人なので、覚悟はいるよとこの本に言われた気がした