【全教科無料】小中学生向け学習教材「東京ベーシックドリル」
元都立高校事務の人です。
普段はお得な高校の話とかを書いてますが、本日は趣向を変えて、こちらを紹介してみます。
これねぇ…すごいんですよ。(色々と)
東京都教育委員会が提供している小学校から中学校1年生までの学習教材なんですが、結構知らない人も多くて、家庭学習にもぴったりなのです。
どの辺がすごいのか、壮絶な製作過程とともにご紹介しようと思います。
あ、とりあえず、東京ベーシックドリルのリンクはこちらです。
1 東京ベーシックドリルはすごい!
1.1 全教科無料で全範囲使い放題なのがすごい
なんといってもこれですよね
小学校1年生~中学校1年生までの全学年の国語・算数(数学)、小学3・4年の社会・理科、中学1年の英語と、網羅的に学習することができます。
しかも、東京都教育委員会の公式で、現役の学校の先生たちが作った問題なので、「絶対に理解してほしい!」「覚えてほしい!」ポイントだけを出題しているのも良いですね。
1.2 電子版は丸付けもやってくれるのがすごい
テストを解いたあとの丸付けはなかなか面倒ですし、回答と照らし合わせたりするのも面倒ですが、このドリルなら記入した答えを読み取って自動で丸付けを行ってくれます。字が読みにくくて自動判定できないときは、答えを基に自分で丸付けをすることで、点数をつけてくれます。(私がやってみたところ、記入問題は半分弱くらいはやってくれるという感じかな…でした)
1.3 間違えた問題から苦手な分野を判定するのがすごい
判定テストでは、間違えた問題から苦手分野を発見し、学習すべき練習問題を提案してくれます。
苦手な分野を効率よく見つけることができるので、学力の底上げにぴったりです。
2 製作過程は壮絶だった…
さて、こんな普段の家庭学習にも実力底上げにも夏休みの勉強にも便利なお助けアイテム、
実は製作現場はとても厳しいものでした…
この大量のドリル問題、最初に作ったのは全て小中学校の現役の先生
学校のお休み期間や普段の授業が終わってから、少しずつ作り上げられたものでした。
また、最初は「つまづきが多くなる小学校3・4年生の算数と国語を作ろう!」と言っていたのに、
気づけば小学校5・6年生用教材ができ、小学校1・2年生用もでき…そして中学校まで進出している真面目さ。
まったくお金をかけずに現場のアイディア(と根性)だけでできあがっているのですね…
この「東京ベーシックドリル」、もとは小中学生の学力向上策として、
全員が最低限クリアしてもらいたい学習到達度を繰り返し解くことで身に付けてもらおうとしたもののようです。
作ってリリースしたのは良かったものの(2016年ごろ)
初号機は紙版のみで、学校に導入するように教育委員会が求めたので、
学校からは「こんなに大量の紙ないんだけど!」と怒られたり、
「印刷しても置く場所が…」と言われたり…
風向きがようやく変わってきたのは(?)2020年のコロナ禍で、
家庭学習に持って帰ってもらったり、家庭で印刷して独自に進めていくことが可能だと評価されたりしてきたようです。
更に、2022年になって電子版(オンライン版)がリリースされてからは
こんなに便利になった…んですが、
今度はコロナ禍が収まってあまり使われなくなったのと
同じような(もうちょっと使いやすい)学習教材が有料で民間企業からリリースされているので、CMが上手で多様なレベルに対応しているこちらに流れてしまっているのかなぁ…と
3 こんなご家庭におすすめ
電子版が出来て家庭でも(紙に比べて)簡単に取り組めるようになったので、
普段の学習はもちろん、長期休暇(夏休みや冬休み)のほかにも
不登校気味のお子さんの学習用とか、
海外駐在のお子さんの日本の学校復帰対策にも使えるかもしれないですね。
使い勝手は確かに改善の余地ありなのですが、
無料で会員情報などもなしで使いたい放題なので、
現役先生たちの努力の結晶、ぜひ使ってみてあげてくださいね。
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