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寄席でほんわか笑って「今、ここ」を感じる

23日の土曜日、新宿末廣亭で寄席を観てきた。
かねてから1度行ってみたかったけれど、そのうちにと思いながら何年も経ってしまっていた。
少し前にたまたま無料の特別優待券が手に入ったので、これ幸いと出かけた。

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末廣亭に到着すると、入り口の前に20人ぐらいが列を成していた。
男女比は8対2ぐらいか。若いカップルもいた。
開場時間になって中に入り、前から5列目あたりの右端に座った。
まもなく客はどんどん増えてきた。

昼の部は12時から16時15分まで。けっこう長い。
初めての寄席鑑賞なので、どれぐらい面白いのか想像もつかない。
知識もないので、理解できなくて面白くなかったら2時間ぐらいで出ちゃおうと気楽に構えていた。

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幕が上がり、前座をつとめる男性が登場。
おぉ、若い!今どきのZ世代だろうか。観客をちゃんと笑わせ、次の先輩の出番につなげる。
2番目、3番目・・・若手落語家たちの各々独自の話し方と身振り手振りの鮮やかさに引き込まれる。
ワクワク度が高まってきた。

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4番目に登場したのは、のだゆきさんという音楽パフォーマーの女性。
ピアニカとリコーダーを使って、いろんな音を披露する。ファミリーマートの入り口を入った時に流れる音楽も。

チャラララララ~~、チャララララ~~♪♪

わ~、似てる~、上手~~!
面白~い!可愛~い!
最後はクリスマスの曲で癒された。

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落語、漫才、三味線、手品、曲芸。
次々に登場するどの人も個性的で、全然飽きない。
よく知らない江戸時代がテーマだったり、早口すぎてよく聞きとれなかったりして理解できなくても、観客が笑えば、自分もなんとなく愉快な気分になって、マスクの下の口元がにやりと動く。
よくわからなくてもなんだか面白くて笑っちゃう。

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そんなほんわかした笑いを堪能しながら、休憩をはさんで4時間はあっという間だった。
面白くなかったら途中で出ちゃおうなんて思っていたのに、終了してもまだまだ座っていたかった。

「今この瞬間、末廣亭のこの席に座っている自分」の心身の感覚がとても快適で、安心感があった。
「過去でも未来でもなく、『今、ここ』に意識を集中させましょう」という、まさしくあのマインドフルネスというやつを体感した。

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予想以上に楽しい時間を過ごし、末廣亭を出てご機嫌で向かった先は老舗の有名喫茶店「珈琲貴族エジンバラ」。24時間営業。さすが眠らない街、新宿だ。

ファミマの入ったビルの2階。

普段はどこの喫茶店でも好物のモンブランを頼むけど、チーズケーキが食べたくなった。ほどよく濃厚でおいしい。
ブレンドコーヒーは1杯1000円。なかなかいいお値段だ。コーヒーの違いなんてわからぬ凡人だけど、やはり1000円の深い味がする(気がした)。

コーヒーお高めの店はミルクがおいしい。

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来年1月31日には末廣亭で、出演者が全員女性の「第7回 落協レディース只今参上!」という興行があるらしい。
レディース只今参上!なんて言われたら、なんだか血が騒ぐではないか(笑)

寄席デビューはなかなか成功だったから、2回目いってみようか。


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