現在のランニング状況
1回あたりの走行距離は約5km。ウォーミングアップとして1km歩いて、それから1.5kmゆっくり走る。そしてまた1km歩き、1.5km走って終了。
そんなゆるゆるランニングを週3、4回続けている。
とにかく無理はしないようにしているが、調子が良い日や休日は7、8km頑張ってみる。
走る目的は何よりも、心と体のコンディションを良い状態にキープすること。タイムはまったく気にしない。
走るのはもっぱら夕方。太陽の光を浴びて、精神を安定させる脳内物質のセロトニンが分泌される朝に走るほうがいいと言われているが、睡眠導入剤の副作用で朝は体がだるくてどうにも無理・・・。
1日の仕事を終え、家路を急ぐ人たちとすれ違いながら夕闇の中を黙々と走るのも、なかなかいい感じだ。
家に戻ってお風呂に入り、夕食後は新聞や本を読んだり、ユーチューブを観たりしてゆっくり過ごす。ランニングによって心身の巡りが良くなっているのを実感する。平常心で過ごせるうれしさが体じゅうに満ちている。
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元々、30歳を過ぎた頃からランニングはマイペースで続けていた。30代の頃には何度か大会にも参加して楽しんでいたが、40代に入ってからの数年は忙しかったこともあり、月に3、4回ちょこっと走ればいいほうで、ランニングからは遠ざかり気味だった。
そしてうつ発症。心と体のあちこちから悲鳴が上がり、走るどころではなくなった。
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発症から3年以上経過して、心身の悲鳴もおさまり、ゆるランが軌道に乗ってくると、大会に出てみようという意欲が湧いてきた。
手始めに参加したのは「東京エクストリームウォーク100」(2022年11月12日開催)。マラソンではなくウォーキング大会だ。100km部門と34kmビギナーズ部門がある。100kmはとても無理なので、34kmを選んだ。
神奈川県の小田原城址公園をスタートし、ゴール地点は湘南海岸公園。
(100kmコースのゴールは東京江東区の有明ガーデン)
制限時間は8時間半。それなら余裕だわと甘く見ていたが、スタートして間もなく、治りかけだった足の魚の目の痛みが再発。
ヒーヒー言いながらも、美しい海辺の景色を眺めて痛みから気をそらしながら、なんとか完歩!途中のエイドステーションで休憩した40分を含めて、タイムは8時間ちょいぐらい。
スタート前は、帰りに片瀬江ノ島駅近辺でおいしいシーフード料理でも食べようと計画していたけれど、そんな余裕はなくヨロヨロしながら直帰した。
お風呂の湯船に浸かって脚をもみほぐしながら、無事にゴールできた達成感に包まれた。
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第2弾は「スポーツメイトラン府中多摩川風の道マラソン大会」(2023年1月15日開催)のハーフマラソンの部。21kmの完走は私にとってはちょっときつめの「ちょいムズ」案件だったが、制限時間は5時間とかなりゆるめ。
それなら歩いてもいいしと思い、気楽に申し込んだ。
当日は曇り空で、それほど寒くなかった。小規模な定例大会で、フル、
30km、ハーフ、10kmレースがあり、30分ごとにスタートする。
多摩川の河川敷では、大会参加者以外にも同じ土手道を走っている人、ロードバイクを漕いでいる人、犬の散歩をしている人がたくさんいた。
小学生の野球チームや中学生のサッカーチームが練習している姿を遠目に見ながら、今回は足も痛くないし、なかなかいい感じと思いながら、走って、歩いて、を繰り返す。
ハーフはつわものランナーばかりで、皆さん速いこと、速いこと。私は28人中、堂々の28位。タイムは3時間16分23秒。
わ~い!完走できた~!!
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うつ病がここまで回復し、再び大会に出られるようになったことがしみじみとうれしい。
完走証を見つめながら、ここに至るまでの、出口の見えない真っ暗なトンネルを永遠に歩き続けていたような日々を思い出す。