
君はかれいしゅうはしないと思うゾ
旅行から帰ってきて1週間。夕方にランニングを再開しつつあるが、まあ暑いのなんの。
まるでサウナにいるようなムワムワ感の中、次のマイ・プロジェクトはやはりランニングだ、フルはやっぱりまだ無理だから、年内にハーフマラソン完走を目指すのじゃ〜と決意を固めながら、5、6キロを走ったり歩いたりしている。
◆◆◆
えっちらおっちら走りながら、ふと、6月後半にウォーキング中に見かけた男子2人(推定年齢9歳)を思い出した。
サッカーの練習帰りなのだろう、ユニフォーム姿で何やらぺちゃくちゃ話しながら私の前方約4メートルを歩いている。
そして1人が不意にユニフォームを両手でたくし上げ、顔に近づけてにおいを嗅ぎながら言った。
「オレ、かれいしゅうするかもー」
は?
かれいしゅうって・・・加齢臭?
そして小学校前に設置されて間もない都知事選のポスター掲示板が見えてくると、彼は言った。
「あ、こいけゆりこだー」
◆◆◆
彼のお父さんがお母さんに「オレ、加齢臭するかも」と悩みを打ち明けているのを聞いて、真似して口にしてみただけかもしれない。
「こいけゆりこ」のポスターが貼られているのを見つけて、テレビで見たあのおばさんだと思って、何の気なしに言ってみただけかもしれない。
どうということもない話だが、推定年齢9歳の口から、加齢臭だの小池百合子だのという言葉が出てくるのが妙におかしくて、思わずクスクス笑ってしまった。
◆◆◆
さて、その加齢臭。女性の私も他人事ではない。自分はにおっているつもりはないけれど、真実はわからない。誰も指摘してくれないし、されたらされたで大ショックである。
ネットで調べてみると、「加齢臭は古い畳や古本のようなにおいがします」とある。
えっ、そうなの?!
古い畳のにおいも、古本のにおいも、私は嫌いではない。むしろ好きだ。
それなら加齢臭、いいにおいじゃんと思ってしまう(笑)
◆◆◆
なんて、呑気なことを言っている場合ではない。昨今はスメルハラスメントなる問題も出現している。
加齢臭予防策は、
①やさしく体を洗う
②シトラス系の香りで隠す
③紫外線を避ける
④規則正しい生活を意識する
⑤抗酸化作用のある食品をとる
加齢臭があるのはごく普通のこと。気にしすぎないことも大切。
「そうだそうだ、人間が生きていくには無臭ではいられないのだ」と思いつつ、完全に開き直る度胸はないアラフィフ。
ランニングで体内の老廃物を排出することも、加齢臭予防になるらしい。
9歳の若さを羨みつつ、おばさんは真夏もランニングに励んで、体の内も外もすっきりさわやかボディーを目指す。

今まで気づかなかった。
手の組み方が可愛い。