英語を探せ#37-米国流歯ブラシ使い-2分間歯とガムラインに優しくブラシをかける
日々の常識や人生観や価値観を見つめなおす英語を探しています。今回はハーバード大学医学部のニュース"Harvard Health Letter"ハーバード健康ニュースで見つけました。著者はHeidi Godmanです。写真はMage.spaceで米国人と指定してAI生成しました。米国中流家庭では歯並びと歯の健康に幼い時から気を使っています。そのせいでしょうか、イラストの女性は歯並びも歯もきれいです。
さてハーバード流のブラシ使い法では、フッ化物入りの歯磨きペーストを使い1日2回、2分間かけて歯にブラシをかけなさいと薦めています。「2分間」とはっきり言っているのがいいですね。
歯を磨けとはいわず”Brush your teeth”歯にブラシをかけなさい、と説いてます。実際は歯と歯茎の間(歯周:gum line)に優しくブラシをかけることを薦めています。結果として歯の表面も清潔になるのです。その前か後にデンタルフロスを使うことを薦めています。また舌のブラシかけも大切なようです。
日本語の歯磨きという言葉より、歯・歯間・歯周・歯茎に舌までそうじするのですから、ケア、「口の中ケア」と名付けたい。口腔は専門用語のようだし、口内は口内炎を連想します。ハーバード流の歯ブラシ使い法は、口の中ケア法としてすぐれているのではと思います。歯をゴシゴシと磨くのでなく、優しくブラシをかけるという、日々の大切な習慣にしたいものです。
同健康ニュースでは、歯ブラシ選びについては、どんな歯ブラシを使うかより、ブラシ使いの技術が大切としています。でも歯ブラシ選びの簡単なポイントとして、歯茎が弱い場合は柔らかいものを使うこと、さらに歯ブラシは数か月ごとに交換:「毛が広がってまっすぐでなくなったり、歯磨き後に歯がきれいになったように感じなくなったら交換」としています。日本だと1か月に1回替えなさいと薦められているのに、米国のほうが節約的ですね。もしかしたら米国の方が優しくブラシを使っているのかも。さて米国ハーバード大がすすめる口の中ケア法は:
「2分の時間を左上、右上、左下、右下の歯に分け、1 セクションあたり 30 秒ずつブラシをかけます」"Divide the time among the upper left, upper right, lower left, and lower right teeth — 30 seconds per section." 30秒あると結構ブラシを動かせます。私は右手にブラシをもって左上、左下、そして持ち手を変えて右上、右下です。ブラシを持つ手と反対の手の指で、口と唇を引っ張りあげて口内を見るとよく見えます。洗面所の鏡の前で、口の中と歯を見ながら行うと、歯と歯周は被せた物やブリッジやインプラントなどの治療跡が痛々しいのに気づきます。自らの今までの不摂生を反省しつつ、歯医者さんと歯科衛生士さんに感謝。
「ブラシに角度をつけます。ブラシの毛は、歯周へ、とくに歯茎と歯と接する部分、つまり歯垢や歯石が集まる歯と歯肉の間に向ける必要があります」"Angle the brush. The bristles should be aimed toward the gums where they meet the teeth, a junction where plaque and calculus collect." 日米ともに歯と歯肉の間 (Gum line) または歯周をいかにきれいにするかが大切です。
「ブラシの毛が歯に対して垂直 (90 度) になるのではなく、45 度に傾ける必要があります」"You don't want the bristles to be perpendicular to your teeth, at a 90-degree angle, but angled, at a 45-degree angle." なんと45度の角度で歯茎に向けてあてるのです。歯と歯肉の間Gum line や歯周ポケットをそうじするためです。でもそっとあてないと歯肉を傷つけます。日本だと垂直にあてよ、とよく言われているのですが。でも最近テレビで歯ブラシを歯肉に45度であてよと薦める番組を見ました。
「歯と歯茎の境目に付着したゴミを取るために、ブラシの毛を優しく掃くように丁寧に動かします」"Rotate the bristles around and around in a gentle sweeping motion to help grab food debris at the gum line." 優しくというのがポイントかと思います。食べ物は歯や歯茎に残ると食べかす(food debris)という排除すべきゴミになるのです。
Be gentle. 「優しく。歯磨き中に強く押しすぎると、歯茎を刺激し、傷つける可能性があります」"If you press too hard while brushing, you'll irritate and possibly injure your gums." 優しくというには主観的なので、ここは難しいです。
「舌にもブラシをかけます。舌には大量の細菌が付着しており、ブラッシングで取り除く必要があります」Brush your tongue, too. It collects loads of bacteria that need to be brushed away. 舌そうじまでは、日本ではあまり言われていません。でもやってみると歯ブラシに付着物があります。
「口とブラシをすすいでください」"Rinse your mouth and your brush." わざわざ歯ブラシもすすいで、というのが米国的です。日本だと言わなくてもやるよ、ですが。
「歯磨き粉や食べ物の残りかすをすべて洗い流してください」"Wash away all traces of toothpaste and food debris." 日本だとハミガキ粉は流しすぎるな、と言われているのですが。
出典は:https://www.health.harvard.edu/blog/whats-the-right-way-to-brush-your-teeth-202211232854
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