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日々の大切な習慣・口の中ケア

「歯周病です」
とその歯科衛生技師は静かに言いました。
「まさか」
と思いました。歯周病や歯槽膿漏はひと事と思っていた病名でした。この20年、電動歯ブラシとデンタルフロスを使い、1日2回しっかり歯を磨いてきたつもりだったからです。さらに彼女からは上の前歯の1本が動いているとも言われました。このままではその前歯も失われるのです。
 3年前に私は思いました。
「人生をエンジョイするために健康長寿を目指そう」
そのために腸活を含む食生活改善と毎日の有酸素運動を心掛けて、体重も血圧も適正で体調はいいぞと思っていた矢先でした。でも諦めてはいけないのが人生ということは知っているのです。
 探せば情報源は多くある時代です。ネットやテレビで情報を集めました。どうやら歯科医も衛生技師も歯周病は直してくれないのです。そして歯周病に特効薬はないのです。
 調べてわかった自分の失敗は
a) 歯周ポケットを意識せず、歯の表面を磨いただけで満足していた
b) 強く磨くと歯肉は痩せることを知らなかった
c) 歯磨きという言葉で、歯の表面を電動ブラシでこすればいいと誤解していた
 「歯磨き」という言葉は死語にすべきと思いました。歯を磨くのでなく、歯とその周囲の歯肉と歯肉ポケットを含む「口の中の丁寧な手入れ」(口の中ケアと名付けました)が大切と気づきました。なぜ「口の中」としたかというと「口腔」は固い専門用語だし、「口内」は口内炎を思い出すからです。そしてケアの結果として歯の表面も磨けているのです。
 健康長寿のための運動習慣・食生活に「口の中ケア」を付け加えました。歯周病を抑えるためにに、コツコツと口の中ケアを毎日するのです。よい食生活のためにも口の中を清潔にしている必要があるのです。
 電動歯ブラシは動いている前歯に悪そうなので止めました。そして口の中に良いと言われるもので、自分にやれそうなものを全部やることにしました。まさに足し算の口の中ケアです。まず朝に起きると口の中は細菌だらけなので、朝一番で口の中のそうじがよいとテレビ番組で知り、朝食前のケアも取り入れました。つまり朝一番、そして朝食後、昼食後、夕食後と計4回も口の中をケアをしています。
 米国ハーバード大学医学部の健康ニュースというサイトで見つけた2分間歯ブラシ使用法を利用しています。2分間という目安で、左側の上下と右側の上下の4つの場所、1つの場所30秒かけて、ハミガキペーストをつけた歯ブラシで、歯周を優しく丁寧にブラシをかけるのです。同健康ニュースではデンタルフロスさらに舌ブラシもすすめられています。舌には細菌がいっぱいだそうです。舌をブラシでそうじすると、ブラシに少し色が付きます。さらに日本のサイトでは歯間ブラシがいいとされています。ケアの順番は以下。

1)歯ブラシで4つの場所の歯周と歯と歯間についた食べかすを取り除く
2)歯間ブラシで歯間の食べかすを取り除く
3)デンタルフロスで歯間と歯周をさらにそうじ
4)液体ハミガキを使ってもう一度ブラシをかける
5)舌をブラシでそうじ

 口の中ケアに、1日1時間くらい使っているようです。時間効率が悪いと思っていますが、健康長寿のためです。同健康ニュースでは「食べかす」という言葉を使っています。おいしいものも歯や歯周に残れば、食べかすという排除すべきゴミになってしまうのです。さらに4)液体ハミガキを使ってもう一度ブラシをかけても何日間に1度は食べかすがでてきます。

 歯周病と言われてから2年、あの歯科衛生技師からは定期健診で
「真面目にケアしている」
と褒められるようになりました。なんとか歯と歯肉は守れているようです。しかし毎日のケアは守備専門なので、過去に失った歯や少なくなった歯肉はもう取り戻せないのが残念です。でも長く生きれば新しい医療ができ、失った歯や歯肉が再生できるという希望はあります。
 ふと気が付くと、歯茎からの出血は完全になくなりました。前歯の揺れも感じなくなりました。食べ物はおいしくいただけています。歯科医からは1カ月1回だった定期健診は2カ月に1度でよいと言われました。口の中は健康に維持できているようです。これで歯周病からの脳・肺・心臓への細菌拡散のリスクも防げます。
 なんとか食生活・運動習慣と口の中ケアの3拍子をそろえて、健康に長く生きる道を歩けています。人生の悠々タイムをまだエンジョイできそうです。21世紀の近未来が見られるのが楽しみです。令和そしてその次の時代までもしっかりと見届けたいものです。なおイラストはMage.spaceでAI生成しました。


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