読書を再定義したら100冊読めるようになった話
先日三宅香帆さんの「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を読んでいて、ふと今年は100冊読めるペースで読書量が推移していることに気付きました。
しかも、気楽に自然体での100冊ペース。
実はこれまでも100冊読めた年はあるんだけど、義務感があって、それはそれは苦しかったのです。その時に比べて2024年は気楽に読書と向き合えているので、読書記録とともにその変化を綴ってみます。
ちなみに過去5年の読書遍歴はこちらです。
読書記録に使っているのは、読書好きには(おそらく)お馴染みのビブリアです。ビブリア妖精おじかわええ。
結論からいうと変えたことは3つです。
1. 「好き」を軸に手にとってみる
これまでの私はビジネス書といわれる本をよく手にとっていました。
今思うと無意識のうちに「社会人たるもの役立つものを読まなくちゃいけない」という呪いを自分にかけていたのだと思います。
本屋では売れ筋ランキングコーナーへ行き、自分のビジネススキルを補うために必要なものを手にとるようにしてました。
が、必要だとしても好きじゃないから、なかなか読み進まない。。。
カフェに行って読書時間をとり、苦手なコーヒーで眠らないようにしながら頑張って読んでいました。
けど今年はとにかく自分の「好き」の赴くままに手に取りました。
例を出すとこんな感じ。好きや興味ある分野の本だと自然と"読みたい"に気持ちが向いて読書時間が増えていました。
2. 読み切ることを目的にしない
これまでの私はどんなによくわからない文章でも、既視感のあることでも、最後まで読み切らないと読書といえない!と暗黙のマイルールを課していました。
そのため、自分の感性や読みやすさに合わない本が出てきても、最後まで読まないと気が済まなくなっていました。
でも、その時間もったいない。
大抵は同じテーマから複数の本が出ているのでペラペラと3~4冊ほど手に取れば自分が読みやすい文章やテーマに出会えます。
そうしたら興味あるところだけでも読めばいいのです。
1冊の本から、面白い/興味深い/なるほど/ふむふむを1つでも得られたら万々歳です。
ここで私の読書観を変えてくれた言葉を紹介します。
どんどん忘れていいと思うと気楽になれました。
3. 1冊だけに集中しない
これまでは1冊終わったら次の1冊を読むという、シングルタスクならぬシングル読書をしていました。
どんなに興味がある本が横にあっても、今の本を読み終わってからだ..!という謎ルール。
だけど、興味にも賞味期限があります。
1冊の本を読み終えたときには、読みたいと思っていた別の本への興味を失っていることも。
それでも買ってしまっているから重い腰を上げて読むことになる、なんて事態に陥ってました。
興味があるときに興味がある本を手に取ればいい、そう変えただけで本を手にとる時間が自然と増えました。
マルチタスクならぬマルチ読書への変貌です。
コロコロと気分が変わる私は、その時の気分で読みたい本を手に取れる状態にしてあります。
読みかけだらけでいいんです。
その時の気持ちにのって読み終わる時や、その本の役目を終えてくれる時が必ず来ます。
さいごに
振り返ると自分で様々な独自ルールを課すことで、読書を苦しい時間にしてしまっていたんだなと気づけました。
もしかしたらこうやって再定義することで、気楽に向き合えるようになることは他にもあるのかもしれないですね。
三宅香帆さんの本を読むきっかけになった出版区さんのyoutubeをおいて終わります。(本を見るたびにテンションの上がる三宅さんをみてると微笑ましいです)