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1月11日大安吉日に発明クラブ始動:工作の神様,我に力を与え給え

6年に1回という「トリプル1&大安」の吉日に今年の発明クラブが始動。幸先さいさきよいスタートを期待するも世の中そんなに甘くない。

応用コース(小学校5-6年)は2回かけて鋳物いもの工作に取り組む。すずを溶かしてオリジナルのキーホルダ作り。5年生は初めて,6年生は昨年に経験済み。

1回目となる今日はキーホルダトップのデザインと型枠かたわく作り。型枠は砂ではなく木型を使う。

クラブにある数冊のデザインブックを見たり,自分のスマホで検索したりで図案を考える。まずは全体の外形を決める。丸,四角,星,ハートなどのほか,ゲームのキャラクタや剣などを選んだ子供も。

次に,イニシャルや模様などを入れる。その形状は文字や模様が彫られた形(凹型)と突起した形(凸型)の2通り。

凹型は文字や模様を薄板に書いて輪郭をカッターで切り抜いて木型の底に貼る。注意すべきは,切り抜いた文字型を貼るときに裏返して左右反転すること(鏡に映った像と同じ)。

一方,凸形は彫刻刀で文字や模様をくり抜いた薄板を木型の底に貼る。きれいにくり抜いた部分を別の木枠に貼り付ければ凹型も同時にできる。

去年の作品

去年は上の写真のように特に問題なく仕上がったが,今年は作業を始めたらトラブル続きで指導員はてんてこ舞い。

・カッターで輪郭を切り抜けない ⇒ 刃を突き刺したら抜いての動作を位置をずらしながら繰り返す
・間違って輪郭の中まで切った ⇒ 切り抜いた後でボンドで接着
・指を切った ⇒ 消毒してバンドエイドを巻く
・断面がギザギザになった ⇒ やり直し
・文字型を裏返さずに張り付けた ⇒ やり直し
 . . . . . .

細かい文字("&"など)を切り抜くのに何度も失敗し,投げ(泣き)出しそうな子供もいる。指導員が付きっきりで面倒を見る事態になった。

この様子を見ていたコース主任のTさん(鋳物工作の発案者)が「やり方を変えないとダメだな」とつぶやいた。「砂型に戻しますか?」と尋ねると「石膏せっこうか紙粘土を使うことを考えている」とのこと。Tさんのアイデアは次のとおり。

図案は市販の文字やマークなどを板に貼って作る。変形文字などは従来通り薄板を自分で切り抜く。文字やマークの材質は紙やビニールでもよいが,厚みのあるものでなければならない。その図案の上に石膏を流し込むと凸型枠の完成!

子供の不器用さを言い訳にせず,簡単にできるやり方に変える。子供のやる気のなさを嘆くのではなく,夢中になれる題材やそれを使った遊び方を提供する。

それこそが指導員の本来の役割だと思い知らされた。私の指導員見習いはまだまだ続く,,

次回は1月30日頃にup。

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