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ちょっとかわいい靴下を履いて

おしゃれが好きです。

こんな風に見られたいとか
人から羨ましがられたいとか
そういう時期はほぼ、過ぎて
(全部は過ぎてないけど)

今はどちらかというと、自分の気分を上げる為におしゃれをしているところがあります。

禍の影響もあり、ここ数年は着飾って観劇、としゃれこむことも少なくなりましたが、たとえば近所の割と大きな公園におにぎりを持ってピクニックに行く、というような用事でも、ちゃんとコーディネートを考えます。

不惑ともなると、なんとなく若い頃のお洋服が顔とちぐはぐになってくるお年頃。

例えば小花柄のワンピースとか
ベビーピンクのお色味とか。

気にせずに「好きな服を着たらいいじゃない」と思ってはいるのですが、自分に似合うと思える服、自信をプラスできる服が一番だとも思います。

そこで、心ときめくかわいい柄は、靴下に忍ばせます。
むっちゃ原色+派手な花柄でも、靴下なら顔からも遠いし、あと座ったときなんかに自分の目に触れるという効用もあります。

視界に入るたびにちょっと気分が上がる、というのは何ともよいものです。

あと、歳を重ねたことで逆に似合うようになってきたのは「スカーフ」だと思います。
服はとことんシンプルにして、往年の映画スターのようにシルクのスカーフを首に巻くという、ときめき。

その内、エルメスのスカーフとか買っちゃおうかなと思っています。
(いや、明日にでも買うかもしれない)

頭にターバンを巻く、というのも中年以降に似合ってくるスタイルのような気がしています。白髪交じりの髪にターバン。
もう少しして円熟味を増したら、ちょっとやってみたいおしゃれの一つです。

中年を超えて老年の域に達したら、もはやド派手な水玉模様のワンピースとか着て歩きたい。
ゴツゴツした真紅の石のついた指輪なんか、いい具合にシワの入った手にきっと似合うことでしょう。

年はじめに『むかし・あけぼの』という田辺聖子さんによる小説・枕草子を読んだのですが、平安時代は女性のおしゃれがかなり限定的です。

髪が豊かで、色白で、華奢な人しか美しい人としてカウントされない。
だから清少納言は、ボリュームの無い髪をかもじ(カツラみたいなもの)でカサ増しして、それでも見栄えがしない自分の姿を幾度となく嘆いています。

今だったら、思い切ってショートボブ×ぱっつん前髪にしたりして、個性的におしゃれを楽しめるのに。

街を歩いていると、素敵な年上女性を幾人も見かけます。
いつかもっと年を重ねたらあんな風におしゃれしよう、と思える先輩方がたくさんいらっしゃるのは、幸せなことです。

わたしも楽しくおしゃれして、彼女たちのように自信を持った笑みをたたえて生きたいなと思います。

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