学校に通えない生徒の勉強方法
こんにちは、くまです。私は個別指導塾で塾講師のバイトを数年続けていました。
中学受験、高校受験、大学受験にむけての勉強法の指導を行ったことがあり、教務可能教科は理系科目です。
体験談を基にしているため主観的です。
個別指導という性格上、過去に学校に通えない、又は通えなかった生徒が入塾されることがあり、その生徒たちに対して授業を行ったことがあります。
入塾してくるような人たちは、学校に通っている生徒に比べ勉強に対する不安が強いように感じました。
そこで感じたことや不登校の生徒がどのように勉強していけばいいのかをまとめておきます。
Q1.勉強の場所は塾でいいのかな?
ここでは、塾に行くことができる状態の生徒さんに向けて書いていきます。
生徒さんの意志次第ですが、基本的には通塾することによって学校のような環境で勉強できることになりますので塾に通われることをお勧めします。
通塾することで受けられる恩恵は以下の通りです。
1.教材、参考書を選定してもらえる。
2.勉強法や解き方を指導してもらえる。
3.通塾によって勉強が習慣化する可能性が高い。
4.模試の案内があるので模試を受けるチャンスが増える。
5.目標を客観的に立ててもらえる。
以上の5項目が主な恩恵かと思われます。
「勉強についていけるか不安だが、自分でどうすればいいのか判断に困っている人」には通塾がお勧めだということです。もしくは家庭教師でも同様の効果が得られると思います。
Q2.自分のペースで勉強を進めていきたいです
Q1で述べた5項目、「教材」「勉強法」「習慣」「模試」「目標」を定めることができる状態であれば、効率良く学習していくことが可能です。
まずは一番初めに、模試を受けてみることをお勧めします。そこでは全国的に自分がどの位置にいるのかを、偏差値という指標で測ることができます。
高校生であれば、模試は進研模試や河合模試などの模試があり、最近は自宅で受験ができるようにもなっています。
偏差値50が中央値といって、一番のボリューム層ですからそこを目指してみるのが一つの目標として設定しやすいかと思います。
また、模試は申し込みをしなければ受験できないので申し込み期日を公式ウェブサイトにて確認しましょう。
申し込んでから受験するまでに1か月は空きますから、模試に向けて勉強してみるのも勉強をする理由になるのではないでしょうか。
また、高校生対象となりますがベネッセの「マナビジョン」というサービスでは偏差値や地域を選択して条件に合う大学を検索できますから進研模試と併用してみてください。
「教材」や「勉強法」については以降でまとめます。
Q3.教材はどれを選べばいいですか
私の教務可能科目は理系の科目だったので、数学理科英語の三科目しか語れません。
今回は苦手な人が多い算数、数学の分野で教材選びのやり方を述べます。
また、これから通塾する、もしくはされている方は講師の選ぶ参考書を購入してください。
本屋に行けば、必ず教材の本棚が並んでいるのを見かけますがその数の多さからどれを選んでいいか分からない場合も多いかと思います。
やはり自分のレベルに合わせた教材が良いと思いますので、算数、数学の問題集の大まかな種類の区別を書いていきます。
タイプ1.習得する単元のページごとに公式などの知識の細かい解説が載っており、例題の解説も載っている教科書のような参考書
タイプ2.簡単な小問題がたくさん載っている参考書
タイプ3.簡単な小問題と少し難しい記述式の問題が載っている参考書
タイプ4.入試試験の問題やその改訂版が主に載っている参考書
タイプ1が最も易しく、タイプ4が最も難しいです。最近ではインターネットショッピングサイトでサンプル画像で数ページ閲覧が可能なのでそれも参考にしてみてください。
また、数学においては参考書2冊で十分に学習を進めることが可能です。
組み合わせとしては、自分のレベルと合うと感じる参考書と、そのもう一段解上の参考書がお勧めです。
例えばタイプ1が自分のレベルに合うと感じるならタイプ1とタイプ2の問題集を購入してください。例外としてタイプ4がちょうどいい人は、タイプ4の問題集1冊のみか、タイプ4の問題集と志望校の過去問題集の組み合わせにしましょう。
Q4.どうやって勉強したらいいですか
ここでも算数、数学について述べます。
これから通塾する、もしくはされている方は講師の指導に合わせて学習していきましょう。
Q3でも述べたように教材を選べたら、まず習慣を考えることが大切です。
1日にどれだけ勉強するか、できるかを考えつつ具体的な数値の指標を設定してみましょう。時間か、問題数又はページ数などで指標の設定が可能です。具体的な設定付けをする理由は算数や数学においては1夜漬けのような勉強法では成績が上がりにくいからです。
あとは参考書の活用法ですが、まずは自分のレベルに合った問題集から学習したい単元を目次から見つけてください。無い方は一番最初からでもいいです。その単元の問題を片っ端から演習し、それが一通り終わったら1つ上のレベルの問題集で同じ単元の問題を演習してください。そこでどれだけ身についたかを測ることができるかつ自分のレベルアップも可能です。
そうして2冊の問題集の演習が全て終わったら、レベルを一つ上げて下さい。
例えば「タイプ1+タイプ2」が終わった場合は次は「タイプ3」の問題集に挑戦してみましょう。タイプ3の問題集の問題で分からない問題があったときはタイプ2の問題集に戻って復習をします。
1日に計5問やっていけば大体2冊の問題集でも半年ぐらいで終了します。
焦らずにやっていきましょう。
最後に
色々と書きましたが、あくまで勉強の準備ができている方のための道しるべとしての意味合いが大きいです。
勉強したいと思うだけでも大きな一歩である生徒がいることも理解した上で書いてあります。そのような生徒の授業もしたことがありましたがそこで私が気をつけていたことは周りと比較しないことでした。昨日は2問演習したけど今日は4問できたなどといった、小さな進歩をモチベーション管理に 用いることが効果的です。
以上で質問があればコメントをお待ちしております。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?