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息子が教えてくれた緊張の意味と、その乗り越え方

先日、息子の保育園最後の発表会がありました。来年は小学生になるので、特別な思いで迎えたこの日。プログラムには合唱2曲、楽器演奏1曲、劇と盛りだくさんで、息子も頑張って練習を重ねてきました。ただ、昨年は発表会直前にインフルエンザが流行し、息子も風邪をひいて参加が危ぶまれたことがあったため、少し不安も抱えていました。

発表会前日、息子はなんだかそわそわしている様子でした。いつも通り寝室に向かい、絵本を読み終えて電気を消しても、なかなか寝付けない様子。時計を見るとすでに10時を過ぎていました。「眠れないの?」と声をかけると、「明日緊張する」とぽつり。これまでの発表会ではあまり見られなかった反応に、少し驚きつつも「成長したんだな」と感じました。

緊張は子どもにとっても自然な心理反応です。何か特別な出来事が控えているとき、大人だけでなく子どもも期待や不安を抱き、心と体に影響を及ぼすもの。そんなとき、親としてできるのは、その感情を否定せず「緊張してもいいんだよ」と受け止めてあげることです。

私はエッセンシャルオイルを使うことにしました。緊張を和らげる効果があるブレンドオイルをココナッツオイルで希釈し、胸と背中をマッサージ。アロマの香りにはリラックス効果があり、嗅覚から脳へと働きかけて神経を落ち着かせる作用があります。その後、「今までたくさん練習してきたんだから、きっと大丈夫だよ」と息子の頑張りを認める言葉を添えながら抱きしめました。心が少し落ち着いたのか、しばらくして息子は眠りにつきました。

発表会当日の朝、息子はすっきりした様子で起床。登園前に再びぎゅっと抱きしめ、「楽しんでおいで」と送り出しました。そして迎えた発表会。息子はセリフの長い役を堂々とやり遂げ、無事に成功!その姿を見て、私もほっとするのと同時に感動で胸がいっぱいになりました。

今回の出来事を通じて、子どもも「緊張」という感情を感じ、それを乗り越える力を少しずつ育んでいくことを改めて実感しました。そして、親がその気持ちを受け止め、安心感を与えることが、子どもの自己肯定感を育む大切なプロセスであると感じました。緊張することも成長のひとつ。その感情を認め、一緒に乗り越えていく経験が、子どもにとって大きな財産になるのだと思います。


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