『その裁きは死』 アンソニー・ホロヴィッツ 著
メインテーマは殺人からのシリーズ第2弾。
元刑事の探偵ホーソーンと作家のホロヴィッツのやりとりを楽しみながら、謎に迫っていく。
今回の事件は離婚弁護士がワインボトルで殺される。
明らかに怪しい人物が期待したほど慰謝料を取れず離婚させられ離婚弁護士を恨んでいた離婚した夫婦の妻アキラ。
簡単に犯人を特定して終わりそうな事件だが真実は!?
この物語で印象に残ったセリフが過去の洞窟事故で助けを求めて駆け込んだ家主のセリフで「どんな人間だって最後にゃ死に追いつかれるんだ」って言い回しがかっこいい。
トニーは終始ひどい目に合うのに悲観的になりすぎないので読みやすく面白い。
過去の事件と弁護士の死とが絡み合い思いもよらない結末となる。
とにかく意外な結末なのに無理もなければ破綻もない。
素晴らしい小説。