KAKASHI

興味をもったモノやコトあと読んだ本を『おやじの教養』としてnoteに書いていければと思っています。

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『屍人荘の殺人』 今村 昌弘 著

ミステリ愛好会の葉村 譲(はむら ゆずる)とその愛好会会長の明智 恭介(あけち きょうすけ)との大学の食堂での会話から始まり、とにかく大学生ノリで始まるスタートに愉快な大学生活を思わせる。 謎を求めて大学内をうろつく明智 恭介がある日、映画研究部の夏合宿に加わることを画策する。明智は夏合宿をやめさせようとする謎の置き手紙に興味津々。 しかし、合コンを目的とした夏合宿に来てほしくない映画研究部部長の進藤 歩(しんどう あゆむ)は断り続ける。 そこに剣崎 比留子(けんざき

    • 『グレイラットの殺人』 M・W・クレイヴン 著

      「ワシントン・ポーシリーズ」第4作 今作もワシントン・ポーとティリー・ブラッドショーのやり取りが面白い。 それにエミリーも最高。 過去の事件で007の主人公たちのマスクをした強盗が銀行強盗をするシーンから始まる。 何故か何も盗まず死体とラットの置物を置いて去る。 マッサージパーラーでサミット関係者が殺される事件が起こる。 ポーとブラッドショーはこの事件を捜査することになる。 今回の操作はFBIとNCAそれにMI5との共同捜査になっている。 故に機密情報を開示できない共

      • 『幻夏』 太田 愛 著

        小学生が行方不明になる前の朝の風景。 小学生の目線で語られるところから始まる。 この小学生失踪事件には多くの謎がある。 ・登校時に忘れ物をしたと帰ったが何故か8km離れた河原でランドセルを発見。 ・1人で河原近くのお店で菓子パンとジュースを買っている。 ・ランドセルが発見された河原に1時間もただ立っていた。 ・失踪日は金曜なのに土曜の時間割が入っていた。 ・朝の登校時から河原で目撃されるまでの9時間は何をしていたのか分からない。 行方がわからなくなった小学生を探すように依

        • 『法廷遊戯』 五十嵐 律人 著

          この小説で面白いのが「無辜(むこ)ゲーム」 法科大学院ロースクール 法都ロースクールで行われるゲームでルールは、 ・加害者・被害者・審判者の3人で行われる。 ・ゲームに参加する被害者は審判者に対して証人を引き出し、犯行の手口を立証するなどして犯人を特定する。 ・証人は否定か肯定でしか答えられない。 ・証人は嘘をついてはいけないが、自分の罪が暴露される場合は嘘が認められる。 ・証人は審判者の問いにだけ自由な回答が許される。 ・敗者には基本的に同害報復の罪が与えられる。 など。

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          『ハサミ男』 殊能 将之 著

          主人公は頻繁に自殺をしようとする。 そして自殺未遂のたびに面談する医師との会話が印象的な始まり。 この主人公 正体はハサミ男。 樽宮 由紀子(たるみや ゆきこ)を次のターゲットとして狙っていた。 学校で待ち伏せ、家を特定し殺す機会を伺う。 そんな最中、樽宮 由紀子は殺されてしまう。 ハサミ男ではなく模倣犯に。 その模倣犯を見つけるために本物のハサミ男は調査を始める。 被害者宅に近づいたり、関係者に話を聞いてまわる。 しかし、警察の捜査も進みハサミ男はドンドン追い詰めら

          『ハサミ男』 殊能 将之 著

          『硝子の塔の殺人』 知念 実希人 著

          一条 遊馬(いちじょう ゆうま)が閉じ込められているシーンから始まる。 そして、そこに至るまでの4日間をこの遊馬の目線で語られる。 場面は戻り雑誌の編集者、霊能力者、小説家、刑事、そして名探偵などが硝子の館に招待され大きな発表が行われる。がその発表前に館の主人の神津島 太郎(こうづしま たろう)が密室で毒殺される。 そこから始まる連続殺人だが不可解なことがたくさん起こる。 時々感じる人の気配。 自分ではない殺人。 13年前の事件と最近起こったOL失踪事件。 急に様子が変

          『硝子の塔の殺人』 知念 実希人 著

          『鎮魂』 染井 為人 著

          世の中の理不尽な出来事から話が始まる。 ルールを守る真面目なサラリーマンが会社から煙たがられ退社に追いやられ、 半グレは悪事で稼いだお金で豪華な暮らしをしている。 罪のない人が半グレの被害にあい首から下が動かなくなる事件を起こしたりする。 そんな半グレを取材して本を出して稼ごうとする大人がいる。 とにかく、多くの理不尽とそれに耐える人が描かれる。 そこに大人もヤクザでさえ恐れる半グレグループ凶徒聯合(きょうとれんごう)のメンバーが殺される事件が起こる。 小説ではこれを

          『鎮魂』 染井 為人 著

          『特捜部Q -檻の中の女-』 ユッシ・エーズラ・オールスン 著

          孤立した刑事が任された部署「特捜部Q」 全然やる気にならない主人公カール・マーク。そして何故かやる気のある相棒のアサドの2人で未解決事件を担当する。 現在と過去を交互に語られ話は進む。 そのことで、今どうなってるんだ? とより物語に入り込んでいく。 過去に起きた未解決事件の捜査と事件が起きた当時の被害者の話が語られていく。 檻の中の女性の当時の過酷な状況。満足な食事も与えられず、衛生状態も最悪。 何が目的なのかも分からず暗闇で孤独と戦う。 過去と現在を行き来することで見

          『特捜部Q -檻の中の女-』 ユッシ・エーズラ・オールスン 著

          ずっと欲しかったけど、近くの書店になかったので買えずにいた本をついに買いました。 『フライデー・ブラック』 ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー 著

          ずっと欲しかったけど、近くの書店になかったので買えずにいた本をついに買いました。 『フライデー・ブラック』 ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー 著

          『ミレニアム 1 ドラゴン・タトゥーの女』 スティーグ・ラーソン 著

          著者 スティーグ・ラーソンはスェーデンに生まれグラフィックデザイナーとして英国の反ファシズムの雑誌「サーチライト」の編集に携わり、1995年、人道主義的な政治雑誌「EXPO」を創刊し、やがて編集長を務める。 上巻 第一部の冒頭でいきなりスウェーデンの女性の18%が男に脅迫された経験を持つというセンセーショナルなデータから始まる。 下巻 の始まりもスウェーデンでは女性の13%が性的暴行を受けた経験を有するという、これも驚くデータから始まる。 上記のこともあり性的描写が出てくる

          『ミレニアム 1 ドラゴン・タトゥーの女』 スティーグ・ラーソン 著

          『プロジェクト・ヘイルメアリー』 アンディ・ウィアー 著

          目が覚めると管を繋がれ寝かされている。 そして、自分が何者なのか。ここがどこなのか。どうして寝かされているのか分からない。 少しづつ思い出してくる記憶を頼りに思考し実験を行い現状を把握していく。 主人公の名前は序盤覚えていないということなので、ここには書かないが、性格というか雰囲気がちょうど良い明るさ。 ピンチもゲームのように扱いなんだか楽しそうに感じる。 例えて言うならゲーム実況するユーチューバーのような主人公。 口癖はワオとOK。 SF小説で最近読んだ『三体』はハマ

          『プロジェクト・ヘイルメアリー』 アンディ・ウィアー 著

          『その裁きは死』 アンソニー・ホロヴィッツ 著

          メインテーマは殺人からのシリーズ第2弾。 元刑事の探偵ホーソーンと作家のホロヴィッツのやりとりを楽しみながら、謎に迫っていく。 今回の事件は離婚弁護士がワインボトルで殺される。 明らかに怪しい人物が期待したほど慰謝料を取れず離婚させられ離婚弁護士を恨んでいた離婚した夫婦の妻アキラ。 簡単に犯人を特定して終わりそうな事件だが真実は!? この物語で印象に残ったセリフが過去の洞窟事故で助けを求めて駆け込んだ家主のセリフで「どんな人間だって最後にゃ死に追いつかれるんだ」って言

          『その裁きは死』 アンソニー・ホロヴィッツ 著

          『アンダークラス』 相場 英雄 著

          社会格差の闇を描いた小説。 社会格差のリアルな世界とは。 大手企業と下請け工場の事情と難しさ。 人口減少による労働力としての外国人研修生の現状。 社会格差と今後の問題。 外国人研修生が行方不明になり探すことになる継続捜査班の田川。 しかし、自殺幇助で研修生アインは警察に捕まる。 この事件に対して引っ掛かりを感じ捜査することになる。 そして、見えてくる現実社会の不公平。 大手外資系企業でマネージングディレクターを務める山本。 エリートの悩みと傲り。 小説としては田川刑

          『アンダークラス』 相場 英雄 著

          『ミカエルの鼓動』 柚月 裕子 著

          医療ロボット「ミカエル」を使った手術で注目されている天才医師・西條。そこへドイツから帰って来た天才医師・真木。 真木は医療ロボットを使わないが、手術の腕前は世界基準。 この二人のやり取りで見えてくる命との向き合い方。 志高く平等な医療を掲げながら、いつの間にか自分の都合の良い解釈をし、自分が受ける期待に応えたいだったり、出世を考えたり、権威を誇示して大義を見失う。 むかし販売員をしていたが、お客様に満足してもらいたいと思いながら、売らなきゃとか同時に考えていたりしていた

          『ミカエルの鼓動』 柚月 裕子 著

          『ドーン』 平野 啓一郎 著

          近未来の物語で火星に行った宇宙飛行士たちは何かを隠している。 それは政治、戦争、格差、人格が複雑に絡み合う小説。 この小説を読んで衝撃なのは「分人」というもの。 これは一人の中にある自然と使い分けている人格の事。 親といれば親に合う自分になり、会社に行けば会社に合う自分になる。友達に合う自分になるし、細かく言うと中学、高校、社会人と友達の中でも微妙に違う自分になる。 これは演じているのでもなく、自然となる。 そこに教えたくない過去などが絡んできて過去を知らない友達や 同

          『ドーン』 平野 啓一郎 著

          『博士の愛した数式』小川 洋子 著

          相手を想うとは存在の肯定なのかも…。 事故で記憶が80分しかもなたい数学博士。 それが原因でなのか過去に何度も家政婦が変わっている。 そんな家に家政婦にいくことになる。 家政婦には10歳になる息子がいると言うことを知った博士は、「子供を一人にして働くのはいかん。」と息子の学校が終わったらウチにくるように言う。こうして、3人の交流が始まる。 博士は無類の子供好きで未来の全ては子供たちの中にあるかのように大切に思っている。だから、息子もどんどん心を開いていく。 博士は子供

          『博士の愛した数式』小川 洋子 著