『君が夏を走らせる』大田君ばんばってー!
映画化もされた『そしてバトンは渡された』等、心に優しく染み入る作品を数多く書いていらっしゃる瀬尾まいこさんの小説。
中学生の駅伝大会を舞台とした同者の青春小説『あと少し、もう少し』(2012)に登場した金髪不良少年の大田君のその後です。
大田君はすっかり高校生(16歳)になっていまして‥。
ひょんなことから
鈴香ちゃん(1歳10ヶ月)の子守りをひと月間だけ引き受けるのですが‥。
この鈴香ちゃんが文句なく可愛い!
😆そして、相変わらず不良チックな大田君は当然ながら育児には無縁!
最初はチグハグな2人ですが、無垢な鈴香ちゃんによって大田君の優しさが開花してゆき、かけがえのない時間を過ごしてゆく。(:_;)ウルウル
そんな世界を瀬尾まいこさんが描いて心が癒やされないわけがありません!
どこを読んでもジーン(;_;)です。
とりわけ、私の好きなポイントは
ツレかよ(笑)っと思うぐらい普通のトーンで大田君が話しかける、鈴香ちゃんとのやり取り。
‥と
大田君が鈴香ちゃんのために丹精込めてつくるお昼ご飯のあれこれ♫
美味しそうでたまりません。☺
具材を細かく刻んだチャーハン ♫
ふわふわのハンバーグ ♫
色んな具材の小さいおむすび♫
鈴香ちゃんのためにつくる優しいお味は大田君の本来の人柄そのもの。
不良にもなりきれず、かと言ってひたむきでもない。先に何も見えず、何も手にせず、ぼんやりと立っていた大田君も鈴香ちゃんとの日々を通じて。
俺はは大した人間じゃない。だから自分のためにはしたいことも見つからないが、誰かが食べるご飯なら手間隙かけて作れるように、他人のためにできることなら思いつく
‥そんな自分であることを自覚する。
誰かのために輝ける自分
そんな花の咲かせ方も、当然だけれどあっていい。いいよね。☺
最後は、孫とひ孫を見守るおばあちゃんの気分で送り出しました。(;_;)
大田君の更なる続編も読みたいなぁ。
はじめにも書きましたが。
大田君は『もう少し、あと少し』に登場しているのですが。
私、最初はそのことに気が付かず。
読んでいる途中、なんか大田君の回想シーンに既視感を覚え。
途中で、あ〜!あの時の2区を激走した大田君だあ!と気がつき。
気がついたら。
すぐにでも『あと少し‥』を読み返したくなってたまらず。
でも『君が夏を‥』の大田君と鈴香ちゃんの毎日も愛おしくて愛おしくて(*˘︶˘*).。.:*♡こちらも読む手を止めることができず‥。
結局‥
『君が夏を‥』を読み終えたすぐに、『あと少し‥』をイッキ読みし。
それを読み終わってからまたすぐ
『君が夏を‥』を読み返しました。
以後、一方を読み返すと他方も読みたくなってしまい、無限ループにハマります。(笑)
‥と思っていたら、
他にもあったんですね!?
4区を走った渡部君のスピンオフ!!
『その扉をたたく音』(2021)
知りませんでした!!(゚∀゚)
早速 読まねば✊
また睡眠不足です‥。😌
まぁ 読書の秋ですもの。📚
仕方ありませんね‥。
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