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「元摂食障害持ちのホテルバーテンダーがムエタイと筋トレにハマって気づいたらパーソナルトレーナーに転向した件について」

初めまして!

都内と埼玉県内でフリーランスのパーソナルトレーナーとして活動するmidoriと申します。
今回はご挨拶がてら、私の異色の経歴についてお話しさせていただきたいと思います。
最後までお付き合いいただけますと幸いです。

私は1989年生の今年36歳になる、トレーナー歴6年の女性専用パーソナルトレーナーです。
じゃあそれまでは何をやっていたの??ということですが、二十歳のときに日本の御三家ホテルの一つに就職をし、10年間バーテンダーとして従事しておりました。
よって本格的なホテルバーテンダーから、パーソナルトレーナーへと転向したという不思議な経歴を辿っています。

元はというと、10代の頃は運動音痴で友達と外で遊ぶのも、体育の授業も大嫌いな子供でしたが、それは大人になってからも変わりませんでした。
ジムなんてうんざりだし、身体を動かすなんてクソ食らえと思っていました。

20代になりホテルに就職し、そこで経験をしたのが「ルッキズム」の壁でした。
自分の容姿にも実力にも自信がなかった私が会社の女性の先輩に言われた「細くて素敵ね」という言葉。
何気なく発せられたお世辞だと思いますが、当時の私は初めて自分が認められたように感じ、それがとても嬉しかった。
そしてもっともっと痩せたいと思うようになりました。
誰よりも細くなりたいと思う気持ちは日に日に高まりいつしか摂食障害へ‥
バーテンダーは飲酒や喫煙はつきものだし、夜勤中心で生活は昼夜逆転。
どんどん不健康になり体重はみるみると低下、いつしか身長153cmの私の体重は38kg、体脂肪率は11%と、とても健康的とは言えない体組成になっていました。
それでも私は満足していました。

ある日バーのお客様(お医者様)から「歩き方おかしいよ?!腰痛くない??」と指摘され案の定ギックリ腰を発症。
病院に行くと「椎間板ヘルニア」の診断が下り、元アスリートのおじいちゃん先生から「あなたは筋肉もないけど脂肪もないよ。身体を支えるものがない。若いから手術はしない。たくさん食べて運動をしなさい」と大変ありがたいアドバイスをいただきました。

当時27歳の私は「は??私が運動なんてするわけないだろ」とそんな真摯なアドバイスをも鼻で笑っていたのですが、ある日たまたまテレビを目にするとローラや道端アンジェリカが可愛いウェアに身を包み、キックボクササイズに打ち込んでいる姿が放送されていました。
「可愛い!これなら私もやりたい!」と思い立ち、実家の近くにそれらしきジムがあることを急に思い出し、ジムに赴くことにしました。

「キックボクササイズで可愛くて細くて良い女になるんだ‥!!」ルンルンで向かったのは良いものの、そこに繰り広げられていたのは私の想像もしていなかった光景でした。

それもそのはず、そのジムは「キックボクシングジム」ではなくなんと「ムエタイジム」(それもかなり本格的な)
※当時の私はキックボクシングとムエタイの区別さえついていませんでした。

タイ人のおじさんたちがギロリとこちらに目を向け、全身刺青男が縄跳びを跳ぶ不穏な空気を察知して、爆速で逃げようとしたのもつかの間、タイ人たちに囲まれ入会しろと凄まれ渋々入会を決意。
それからなぜかムエタイにハマりまくり寝ても覚めてもムエタイのことを考えるようになりました。

身体の基礎もなってないままがむしゃらにやっていれば起こること、それは「怪我」です。
かつての自分が嘘かのように、怪我が治るまでじっとしていられないほど身体を動かすことにハマっていた私はゴールドジムに入会。
そこで筋トレの楽しさを知りそこでもハマりまくり。
気づいたら禁煙を成功させ、筋肉も体重も増え、見違えるような体つきへと変貌していきました。
不健康な自分に嫌気が指したらバーテンダーに見切りをつけあっさりと退職。
パーソナルトレーナーのスクールに通いパーソナルジムに転職。
3年ほど修行をし、自由気ままなフリーランスの働き方を選び今年で3年目に突入しました。
ムエタイ歴、筋トレ歴は9年になります。

現在36歳の私がフリーランスとしてやっていけている所以は、クライアント様と素晴らしい関係性を築けているからであります。
その関係性を築くためのホスピタリティは、紛れもなく御三家ホテルでのバーテンダーの経験によって育まれたと感じています。

長くなりましたが、これが元摂食障害持ちのホテルバーテンダーがムエタイと筋トレにハマって気づいたらパーソナルトレーナーに転向していたというお話しでした。

ここまで読んでくださってありがとうございました!
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