映画「ブレイブワン」のネタバレすぎ備忘録
2007/10/27 122分 サスペンス R15
予告編
主なキャスト
ジョディ・フォスター(当時45)
テレンス・ハワード(当時38)
ざっくりあらすじ
絵に描いたように恋人と幸せに暮らしていたラジオパーソナリティのジョディ。
ある日恋人と犬と道で3人の暴漢に襲われる。
始めは犬を人質にお金の無心かと思ったがエスカレートしていき、ケラケラ笑って撮影しながらジョディも恋人も酷い暴行を受ける。
恋人は助からず、ジョディは3ヶ月昏睡状態となった。
仕事に復帰するが街中を歩いていると人の足音や気配に恐怖を感じていたジョディは、銃を買う事にする。手続きに3ヶ月かかると言われ、それでは遅いと諦めて店を出ると、話を聞いていた客のアジア人の男が売ってやるといい、この際値段など関係ないジョディはその男から銃を購入。撃ち方も教わった。
訪れた夜のコンビニで入店した男が店員を射殺。
そこに居合わせてしまったジョディは持っていた銃で初めてその男を撃ち殺す。
防犯カメラのテープを抜き取り、帰宅する。
2度目もすぐだった。地下鉄に乗り合わせた黒人2人組。青年や親子連れに絡み嫌がらせをしていた。駅に着いても降車せず一人残ったジョディに、男はナイフを突き付ける。
完全に正当防衛ではあるが、前置きなしに2人を射殺。
弾も外さず確実に殺して、降車した。
3度目もすぐにくる。
夜道を歩くジョディに車から声をかける男。
ジョディが後部座席に目をやると、若い女性が乗っている。
ジョディは男の思う通り娼婦を装い後部座席に乗り込む。
若い女性は意識はあり聞くとラスベガスからここNYまでまる4日間車に閉じ込められ逃げられないでいる。
ジョディは彼女を降ろそうとしたものの当然止められる。
そして当然ジョディの銃が男に向けられる。
ジョディ達を仕方なく降ろし、金まで渡した男は、後ろから車を発進。すぐさま運転席に銃を撃ち込み、男は死亡。ジョディは無事だったが男の車はそのまま暴走し若い女性は轢かれてしまい重症。ジョディは彼女を病院で治療が必要なため置いていく。
その頃には街ではジョディによる連続殺人犯の話があちこちでなされていた。
警察も連続殺人事件として捜査していた。
ジョディ自身もラジオパーソナリティとして自分の犯した殺人を題材にリスナーと討論番組を流したりしていた。
真面目で心ある刑事のハワードは、かつてジョディのラジオをよく聞いていた事で記者として警察周りにいたジョディと親しくなると同時に、ジョディが受けた傷ましい事件も気にかけていた。またジョディが犯している連続殺人事件の捜査担当でもあった。
4度目のその時、ジョディは直前に眠れないからとハワードに電話をしていた。
電話を切ったその足でエレベーターに乗り合わせた男、それがジョディのターゲットだった。
ハワードが以前ジョディに話した、善人の皮を被った大悪人だ。
今までの突発的な殺人とは確実に違っていた。悪人の男に銃をつきつけ、彼自身の悪行について問いただしていた。反撃を受け、怪我を負わされるもなんとか殺すことができ、帰宅。
怪我のせいで部屋までたどり着けずにいたが同じアパートの女性に助けられる。
ハワードが殺された悪人の捜査に入った時、乗ったエレベーターのチンという音が気になった。つい最近聞いた音と同じだからだ。
昨日ジョディと電話で話していた時、ジョディの電話から聞こえてきた音と同じだった。ジョディは今家にいると言ってたはずだったので、エレベーター音に少し違和感を感じていたのだ。
そこからは目撃証言などからハワードの中で連続殺人犯はジョディではないかという考えがどんどん固まっていく。
ハワードは車で轢かれ重症だった若い女性に会って欲しいと入院先にジョディを連れていく。ずっと黙秘を続け何も話そうとしない女性はこの事件で唯一、犯人を目撃していたからだ。ジョディはその女性に会うことを躊躇わなかった。
病室に入ると、黙秘を続ける女性はジョディの姿を見てほんのわずかに驚く。
ハワードは女性に何か思い出した事、話せる事はないか聞く。
ジョディは彼女の手を握り、何でも話してと言う。
しかし女性は何も話さなかった。
その足で食欲がないと断るジョディを連れランチにきたハワード。
自分が気づいている事を遠回しにアピールしながら、ジョディの行いに釘を刺した。
ある日ジョディ達を襲った暴漢を捕まえたので顔を確認して欲しいと、ジョディを迎えにきたハワード。
警察署にて顔を確認。あの時襲ってきた犯人がいたが、ジョディは誰でもないと嘘を言う。犯人が野放しになるというのに…..
ジョディは返してもらった証拠の指輪を元にして、自力で犯人の居場所を探し出す。その際手に入れた、襲われた時暴漢が撮ってた自分達の映像を、ハワードの携帯にさよならの言葉と共に送信した。
拐われたジョディ達の犬を連れる犯人を見つけた。
そこからは素人とは思えない速さと的確さで、1人、また1人と殺していく。
3人目を追い詰めるも不意を突かれピンチとなる。
絶体絶命に思われたが、そこに送られた動画を見てすぐ向かっていたハワードが現れる。
形勢逆転となり自前の銃を犯人に突きつけるジョディ。
止めるハワード。
自分を止められず苦しむジョディにハワードは近づき銃を静かに取り上げると、自分の銃を渡した。
そして彼女の復讐の実行を見守る。
さらに自首しようとするジョディを逃し、隠蔽工作し、ジョディを守った。
良かったとこ
拐われたワンコが無事! 笑いながら人を殴り殺すような鬼畜が拐った後も自分たちのワンコとして連れていたのはものすごく安心しました。(なんなんでしょうね、いつも映画の内容に関係なく動物だけは無事でいてほしいと願うの😅変な話動物虐待シーンなんてあったらその映画観ないかそこの部分はとばします)
ジョディの体が綺麗 (どうして重症を負わされ救急治療を受けているその間、体に触れられている感覚が、恋人と体を重ねる感覚として回想していたのか、少し考えました。走馬灯のような感じでもないと思うんですが、ちょっとまだ理解はできていません)
ハワードがとても優しい人だった。(元々ファンだったとしても殺人犯を見過ごすような刑事ではないが、数回しか会ってないジョディの心の痛みを理解できていたし、ほっておけなかった。しかも最後はジョディの復讐を見守ってやるどころか隠蔽工作のため自分の肩をジョディに撃たせるし、置いてかれたワンコをはなしてくれた)
車で轢かれた若い女性が病室でジョディと会うシーンは泣いてしまった。「何でも話して」とジョディ自身に言われたのに、知らないふりをした彼女は、どれだけ壮絶な人生をおくっているのだろうと思ったから。ジョディに救われた事を本当に良かったと思ったし、ただ一つ話した事は、ジョディが首につけていたネックレスが綺麗…って事だけ。ジョディは彼の形見のネックレスだったが、何の躊躇いもなく彼女にあげた。黙ってる代わりの交換条件だったのか、ジョディと出会った事を忘れないためか、それは私はわかってないけど、彼女がジョディに助けられたんだなっていう事実に、ここが1番好きなシーン🎬でした。
印象的なこと
やっぱり銃というのは手にする事で簡単に人を殺せる準備ができてしまう恐ろしいものだなと痛感しました。それによって街を歩くのにも怖かったジョディが段々制裁を執行する処刑人のような感じになっていくのですから。日本に住んでいるとピンときませんが、実際銃社会に住んでいると、この映画はもっとリアルに感じていたかもしれません。
ただのラジオパーソナリティの女性が、たった1人で暴漢たちを探しだし、確実に殺して復讐を果たし尚且つ、罪に問われる事なく済むというのはなかなか上手くいき過ぎじゃないかなあと思うストーリーなのですが、意外と緊迫感持って最後まで観たのはやっぱりジョディ・フォスターだからなのかななんて思いました。そんなバカなってシーンも無かったし、ラストはほんとに良かった…とホッとしたのはワンコの力もあったかも。
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