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【詩】目を閉じて見えること

目を閉じて

鼻から

爽やかな

空気を

取り込んだ

それは

清らかな

少しだけ

春の匂いが

した

ゆっくりと

取り込まれた

空気の

ひとつひとつが

ゆっくりと

細胞に

染み込んでいく


心は変わる

本当なのか

嘘なのか

どうでもいいこと

さっきまでの

高揚感が

少しずつ

萎んでいく

目に見えない力とは

こういうものなのか

目に見えていたものは

幻だったのか

繰り返す

単純な心の揺れは

この一瞬で

なかったことになるのだ






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えんじゅ
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