えんじゅ
【袖触り合うも多生の縁】 このことば、好きですね。 「えんじゅ」に決めたのは、 槐(えんじゅ)は大変縁起が良い木だということを知ったから。 草花や木々が好き。 えんじゅには、縁・樹・寿の意味を当てはめました😌
髪を切ったら 私じゃない私に なれる気がして 出来上がるまで 目を閉じていよう そろそろかな 弾む心は それを待てない 薄目を開けてみようか いやいや もう少しがまんがまん 「どうでしょうか」 出来上がりの合図で 目を開けた さっきまでの ぼんやりとした私 なんだかとても 頭が良さそう なんだかとても お上品 鏡の中の私も嬉しそう 外の空気も美味しそう 胸を張って 上を向いて 少し気取って出かけよう
バスから臨む景色は 黄昏色で 埋め尽くされている 忙しそうに歩く人も 列をなす車も すれ違いながら 同じ時を生きる そんな無常に思いを馳せ 横目で見ながら 通り過ぎる あの人たちは幸せなんだろうか
心ときめく風景は 窓の向こうにあった あまりに日常で その存在のありがたさに その懐の深さに 心を寄せることを忘れている ひょっこりと蕗のとうが顔を出したり どこからか鶯の声が聞こえたり 鳥の群れが右へ左へと踊っていたり 青空にヒコーキ雲を見つけたり 花や木が一斉に芽吹き始めたり 風がラベンダーの香りを運んでくれたり 夕焼けに映える山々を見つめたり 寒空に光る月と星を眺めたり 音もなく雪が舞い落ちたり 私は生かされているのだ こんなにも贅沢な風
断捨離は、心を整える作業だと以前の記事で書きました。 昨日は連休真っ只中ですが、天気が良かったこともあり、思い切って子供の教科書や参考書、大学ノートにテストプリントと、片付ける決心がつきました。 子供の幼い文字や、何冊もの努力の跡を見ると、なかなか捨てることができず、今までズルズルと来てしまいました。 一応、子供にも確認を取り作業を始めました。 2人分になるので、かなりの量になります。 ビニールテープで縛り、片手で持てる位にまとめていきます。 ファイルから、プリント
朝靄の ひんやりとした静けさ 張り巡らされた電線に 並んだ鳥を描いた空 昨日までの 淀んだ空気は 浄化され 天に召されていく 息を吸って 吐くこともできないほどの 微塵も動かない空気は 新鮮で 栄養となって 体の隅々まで行き渡る 幸せを感じた瞬間 今日が始まる 今日を生きよう 心は小さく頷いた
覚悟は決めた 何も恐れない あの月に誓って 自分を奮い立たせて 留まらない 後ろは振り向かない 大きく息を吸って 大きく吐いた あなたにとって 大したことではないけれど 私にとっては 大きな進歩 この気持ち 馬鹿にしないで 一所懸命考えたこと 何も言わずに 見守って こうやって乗り切ること こうやって変わろうとしていること
足元に見つけた 広がる小さな幸せ 雨の雫を含んで 蒼いろの小さな葉たちが 上を向いていることに 気づいた 踏まれても 生きている たくさんの 同じ顔した仲間と共に 目立たず でしゃばらず 下ばかり見ていたから 気づいた幸せ 思わず立ち止まり 呼吸を整えた 一瞬目が合ったような気がした 一瞬笑ったような気がした 何を慌てていたのだろう 何を怒っていたのだろう さあ前へ 小さな蒼い仲間たちに 背中を押され 今日も生きる
今年から生涯学習で、短歌を習っている。 かな書道はなかなかスケジュールも合わなくなり、今回は挫折してしまった。。。 この短歌はどうやら、趣味のひとつとして、続けられそう。 俳句も近い将来、習ってみたいな。 何かを特別準備しないでできるから、続けられるのかな。このnoteのように。 月1回の学習会は、 前の月に次の月の短歌を作って提出する。 当日皆さんで感想を言い合って、講師の先生から最後に講評していただく流れ。 日々の暮らしの中でそれぞれがふと気づいたこと、関心
あなただけは わたしをわすれずに あいにきてくれた わたしが こんなすがたになっても きらいにならずにいてくれた なくことも はなすことも できないけれど あなただとわかる やさしいめは いつまでもかわらない とぶこともできないけれど きれいなけしきを ながめることができる いきかうひとの いきづかいを かんじることもできる そしてあなたのように わたしをわすれないでいてくれる ひともいる ひととくらべた じんせいだったけれど すてたものじゃない しあわせない
痩せた黒猫が そろりと歩く 草むらを 鋭い眼光で こちらの様子を 伺っている いつでも逃げられるよう 斜に構えて 「いつからいたの どこからきたの」 そんな言葉は 興味もなくて 煩そうに 逃げていく 振り向きざまに 私を見つめた 訝しげな瞳は 見抜いている 見せかけの優しさを 見抜いている 最初から
なくしてしまったものが 戻らないのはわかっている 心の奥に 小さく折りたたんで しまいこんだはずの 後悔と懺悔は いつも私を苦しめる 忘れるときは死ぬとき それでもいいと 思えるようになったのは 私も歳をとったから 私のために 心の隅に追いやられ 小さな残像となっても 決して消えることはない それでもいい それでいいんだ そんなことに気づくのに こんなにも月日がかかるなんて
おはようと言えば おはようと答える その日常は 幸せなリズムを生み出して 生きる希望を 後押ししている こんにちはと言えば こんにちはと答える その日常は 外に向かって歩き出す 勇気となって 込み上げる さようならと言えば さようならと答える その日常は 満ち足りたため息とともに またあしたを 手引きする
目を閉じると 暗い海が待っていた 眠りにつくまでの 静かな旅 私は浮かんでいる ここは海の上 私は沈んでいる ここは海の中 そのどんよりとした 深い海に 小さな螺旋を描く音が 聞こえた気がした 瞼を動かすと 小さな光が 重たい波動を作り 見え隠れする 目は開けまいと思った 決して目は 私は今 生きている この静寂の中に いつの間にか 溶け込んでいく
似ているような 似てないような そんな形に 振り回されて 悩んで 悩んで 答えを出す 苦しみは 案外楽しいんだね 1ピースの ひとつやふたつ どうってことは ないはずなのに 無理やり 当てはめたって 解決しない イライラしたって しょうがないのにね やり方は いろいろあって 周りから 中心から そんなの どうだっていい 自由なんだから 続けていれば いつかは叶うものだね できたと 思った瞬間 躓いて 崩れてしまう 最後の 最後まで 油断しな
弱いくせに 強がって 偉そうに 自慢する人 強いから 優しくて われ先と 威張らない人 見せかけの強さは すぐにわかる 真の強さを 兼ね備えると ちょっとやそっとじゃ びくともしない でしゃばらなくても 一目置かれ いつの間にか 頼りにされる 誰もから 嫉妬される 強い人を目指すのならば 自分の弱さを認めつつ 焦らず 腐らず 行けばよい