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リズム感が欲しい

以前、OSCEが終了したことを記事で報告しました。

OSCEでは様々な身体診察をしますが、その1つに聴診器を使うことがあります。子供の頃、おもちゃの聴診器を触ったことがありますが何も聞こえませんでした。そりゃ当然ですよね。医学部通って本物の聴診器を使って音が聞こえた時は少し感動しました😀

聴診器では肺の呼吸音と心臓の音を主に聞きます。
まず呼吸音について。聴診器の当て方も決まっていて、1筆書きのように当てます。背面に関しては肩甲骨の上に聴診器を当てても骨があるため音が聞こえません。肩甲骨の内側に聴診器を当てることがポイントになります。

参照:ナース専科

呼吸音は大きく分けて5つ聞き分ける必要があります。※「」はイメージ
①正常
②水泡音(coarse crackles) :「ボコボコ」
③捻髪音(fine crackles):「パリパリ」
④笛音(wheezes):「ヒューヒュー」、「ピーピー」
⑤いびき音(rhonchi):「グーグー」

他の種類の呼吸音もありますが、OSCEでは特に聞き分ける必要はないです。なぜなら①〜⑤以外の呼吸音に関する出題がされないからです。
この5つの聞き分けは特に難しくないです。個人的には②と③を聞き分けることに苦戦しましたが、③は特に背面の下の方で聞き取りやすいなどの特徴があるので、音だけでなく聴診する場所によって鑑別することも大切です。
医療業界でない人でもある程度聞き分けられると思います。YouTubeでも検索すると出てくるので聞いてみてください🩺


次に心臓の音、つまり心音についてです。
これが難しいです。仕組みも難しいのでここでは軽く紹介します。

基本として覚える心音はⅠ〜Ⅳ音の4つがあります。
皆さんがイメージする心臓の音は「ドックン」ですよね。
「ドッ」はⅠ音と呼ばれ、「クン」はⅡ音と呼ばれます。

Ⅰ音がなってからⅡ音がなるまでが収縮期、つまり心臓が身体に血液を送り出すために縮んでいる時間です。逆にⅡ音からI音までが拡張期、つまり心臓が全身に送る血液を溜めている時間です。
この収縮期、拡張期の中で色々な異常な雑音があり聞き分けていきます。

参照:花子のまとめノート

Ⅲ音はⅡ音の終わったあとすぐに聞こえます。「おっかさん」というイメージをすると聞こえやすいです。Ⅳ音はⅠ音の前に聞こえます。「おとっつぁん」というイメージをすると聞こえやすいです。
Ⅲ音、Ⅳ音は一般的には心不全になった時に聞こえるもので、通常は聞こえない音となります(Ⅲ音は若い人でも聞こえる時があるらしいです)。つまりⅢ音、Ⅳ音を聞き取ったらヤバいということです😱

また他には大動脈弁狭窄症では収縮期雑音、大動脈弁閉鎖不全症では拡張期雑音など本当に沢山の雑音があります😇

心音を聞き分けるために専用の模型を使って練習しました。私が苦戦している中、ダンス部の友達はこの心音をリズムで覚えていきました。
全く分からない私に丁寧にそのリズムを教えてくれたのですが、リズム感のない私は何も理解できませんでした。
「これが裏拍だよ!」「16ビートで考えてみて!」
とか色々言われましたが全然分かりません🤷笑
自分にリズム感がないことは理解していたのですが、ここにきて弊害が生じるとは思いませんでした。先日記事で書いたCOMBATでもリズム感がないことで苦戦しました。今更になってリズム感が欲しいです😢

リズム感がないことと音痴って同じですか??
カラオケで特別点数が低いと感じたことはなく、いつも84点くらいです。

先日、トークバラエティー番組「酒のツマミになる話」でGACKTさんが出演していた際にこう言っていました。

「音痴は治らないですね。音の感覚って7歳までに教育されたもの。すごいキツイ言い方をすると、音痴な人は家庭環境が悪かったですね。7つまでに音楽を聴かせる環境がない中で、いきなり大人になってから音痴を直すっていうのには無理がある」

「声色って後天的な知識でマネできるんですよ。音程って幼少期に培ったものなので、声色をマネする人っていっぱいいるんですけど、歌ってうまくなれないんですよ」

「一番のポイントは音程が取れるからいい歌手じゃないんですよ。世の中には音程を超えた良いメッセージを届けてくれる人がいっぱいいるんですよ。特に日本という国は歌詞に重きを置いている国なので、歌詞と声色で音程を超えて届けてくれる人がいっぱいいるんですよ」

軽くショックを受けました😇
歌詞がない心音ですが、そのリズムからSOSのメッセージを聞き取れる医療人として成長していきたいです💪

*中島みゆきさんの「心音」という曲、おすすめです。

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