新潟県庁インターンに行ったみた!
こんにちは、イシタマ🥚です!
今回は私が新潟県庁インターンに参加したことについてお話ししたいと思います👍
インターンとは
そもそもインターンとは学生や若手の社会人が企業や組織で一定期間、実際の仕事を体験する制度やプログラムのことを指します。すなわち、「お仕事体験」です。一般的にはインターンは大学生や専門学校生が対象となることが多く、将来の職業選択やキャリア形成のために実務経験を積むことが目的です。
医学生とインターンの距離感
医学部では、6年生の時にマッチングという制度で病院の試験を受け、初期研修先を決めます。つまり、初期研修先を選ぶこととインターンは全く関係ないものです。そのため、インターンを経験しない医学生が多いです。
しかし、最近では少しずつインターンをする学生が増えています。その理由の1つとして「臨床医以外の道を見てみたい」という意見があります。私もこの理由で今回の県庁インターンを選びました。
これまでは初期研修後、医局に所属し、専門医・学位(博士号)を取得して大学教授になることが華であると考えられていました。しかし時代が経つにつれて、医師の働き方にも沢山の種類が増えてきました。医療行政、製薬会社などの一般企業、産業医など他にもあります。
私以外にも医学生でインターンを経験した記事がnoteで幾つも投稿されているので、紹介したいと思います!ぜひ読んでみてください!
インターンを知ったきっかけと体験するまでの流れ
私が県庁インターンを知ったきっかけはひたすらに「医学生 インターン」と検索していたことです。6年生の卒業試験が終わった後は、国家試験まで比較的時間があるので、その期間に何か社会勉強をしたいと思っていました。
日程の融通がきくことや新潟県以外からの医学生も受け入れていること、参加者からの評価が高いことなどの理由で新潟県庁インターンを選びました。
こちらのwebサイトから申し込み可能なので、もし興味のある方はぜひ見てください(ちなみにインターンをする際に新潟県内の病院を見学すると交通費補助が最大6万円まで出ます👀)
インターンの内容
私が経験したものを大まかに説明すると以下のようになります。
①行政医師のキャリアプラン
初期研修終了後すぐに行政医師になる人もいますが、この場合、数年後に臨床医に戻ることは正直言って現実的ではないです。一方、臨床医を経験してから行政医師の場合、まだ臨床医に戻れる可能性はありますが、行政医師に興味があるのなら早めに行政に関わることに越したことはないです。つまり、自分の人生でやりたいことを探して覚悟を決めることが本当に大切だということです🤔
②地域医療政策課、医師・看護職員確保対策課、感染症対策・薬務課の業務説明
1)地域医療政策課では将来の人口推移に応じた医療体制を作り上げることが中心の仕事でした。正直、私には実感の湧くものはなく、話が難しかったです😅
2)医師・看護職員確保対策課では新潟県の医師数をどう伸ばすのかを学びました。医師確保する段階は大きく分けて3つあり、医学部受験、初期研修医、専門医の段階です。医学部受験では全国で1位を誇る地域枠の増設に成功しましたが、行政が金銭面を負担するという部分があるので、地域枠を増やすには限界があります。また後期研修医では新潟県外に流出する医師もいるのが現状です。一方で、私が1番魅力的だと感じたことは初期研修制度です。研修とともにオンライン留学や産業医、行政医師のインターンなどを経験できるコースがあります。最近では新潟県で初期研修を希望する医学生が増えていて、私もこの研修制度を知っていたら、新潟県で初期研修することも選択肢として入れても良かったと思いました。
3)感染症対策・薬務課では主にコロナ対策に関して説明していただきました。新潟県は人口10万人あたりの患者死亡数が全国で最小であり、人口1000人あたりの感染者数も全国的に少ないという成果をあげました。私はお話を聞いて、コロナ対策のターゲットを明確にし、それに見合った対策をしなければ予想した成果は得られないということを感じました。
③保健所や県医師会との協議に参加
協議を始まる前に、協議の目的を明確に提示することで話の進行をスムーズにしていたことが印象的でした。
④企画書の作成
私は4日間のインターンで感染症に関する仕事を担当しました。企画書を作成するにあたって、概要・背景・現状・課題・対応・手順の流れや文章の表現方法を学びました。普段カルテしか見てこなかった私にとって、最初は苦戦しましたが、周りの先生方の助けもあって、目標であった「課長に企画書の許可承諾を得ること」を達成することが出来ました🙇
*自分の興味のある分野を提示すれば、それに関連する仕事を割り振っていただけるので、事前に自分のやりたいことをまとめておくと良いと思います🚶♂️
学んだこと
・意思決定のプロセスの違い
臨床医であれば、上級医に助言をもらいつつ、担当患者さんへの治療を自分で決定します(当然、IC取得の上)。一方、行政で働く場合は自分で立案したものを上司に相談して、課長や部長など段階を踏んでいく作業が必要です。この積み上げていく作業が特徴的であり、県庁というものが組織として成り立っていることを実感しました。
・0から1を生み出すことの難しさ
最終的な目標に対して、何をしていくべきかのレールを作り上げることで、集団が一致団結して動きやすくなることを学びました。このレールを作り上げることが今回私が1番苦労したことで、なぜなら頭の中でイメージしにくく、言語化することも難しかったからです。
*印象に残っている先生方のお話シリーズ
・離島の現状は数年後の日本の姿を表現しています。現在は離島は本土に助けを求めることで医療を成り立たせているが、それでは本土は将来どこに助けを求めるのでしょうか??
・高齢者数と患者数は正の相関があるとは限りません。
・鳥インフルエンザが発生した場合、迅速に殺処分の計画立案をすることが大切です。
インターン中のホームステイ
新潟県庁にインターンする際はホームステイを利用することが可能です(出来ない時もあります)。私自身ホームステイすることが初めてだったので緊張しましたが、暖かく迎えてくださいました。
もし同じ期間にインターンする人がいれば、一緒に過ごすことになると思います。学生がいればいるほど賑やかになるそうです。私の場合、たまたまホームステイしている人が私以外にいなかったので、豪華な夕食を毎日ほぼ独り占めさせていただきました。お酒も飲んで満腹になり、大満足でした😃
インターンを終えて
インターンを経験して初めて出会う人たちと、たとえ短い期間の出会いや遠くからでも、これから先も繋がりを持てているというのは幸せだなと感じました。これは留学した際に感じたものと全く同じです。また訪れた際には気軽に連絡できる人がいて、相手が私を覚えているかどうかなんて関係なく、会えるだけで嬉しいものです。
そしてこの経験をnoteで残すことです。大学の後輩や周りの友達だけでなく、世界のどこにでも興味のある人たちに届いたら嬉しいです。
最後になりますが、インターンをして心の底から良かったです!!