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実践紹介~外国語で自由進度学習に挑戦

11月頃の実践です。光村図書Here We Go!6Unit6 This is my town.という町紹介の単元で自由進度学習にチャレンジしました。


①単元について

単元目標は「外国人観光客のために、地域の魅力を伝えて地元を活性化させよう!」と設定し、その伝える方法として、動画での発信を選びました。単元計画は動画発表までを自分で決め、自分のペースで進めていきます(資料1)。

資料1

②マイアプローチ学習(単元内自由進度学習)の進め方

外国語科では、「外国語による言語活動を通して、コミュニケーションを図る基礎となる資質・能力」を育成することが目標ですので、自分のペースで進める自由進度学習にしてコミュニケーション力がつくのか、英語を使う頻度が減ってしまうのではないかなど、かなり悩みました。自分なりに考え、基本的な授業の流れを下記の通りに決めました(資料2)。

資料2

イングリッシュタイムでは、英語でのコミュニケーションを行います。内容はMissionカード(資料2)のヒントになる学習表現を扱いながら、言語活動を行っています。ここで意識しているのは、「知っている英語でなんとか言いたいことを伝える経験を積ませること」です。相手に伝わる言い方や表現の仕方を言語活動を通して工夫し、「自分の言葉で伝わった!」と子ども自身が実感できればと思っています。また、聞き手も「推測」することが大切です。「はっきりとは分からない」という「曖昧さ耐性」をつけることも外国語を学ぶ上で大切になります。曖昧さに耐えながらも理解しようとする相手への配慮、推測の力を身につけています。

自由進度学習では、Missionカードを使用して、学習を進めていきます(資料3~6)。Mission1,2で話すこと(発表)の知識技能、Mission3とチェックテストでは話すこと(発表)の思判表の評価を狙って作成しました。これらのMissionをクリアすれば、やっと動画制作に入ります。動画制作では、素材集め、自分の声で録音、字幕付け、動画編集などを自分で行い、その後グループで一つの動画にまとめます。

資料3
資料4
資料5
資料6

③子どもたちの変化

一つは、繰り返し分かるまで音声を聞くなど、自ら英語に触れる機会が増やしていることです。これまでは、教員が中心となって英語のシャワーを浴びせていました。しかし、子どもたちはあらゆる手段を使い、自分に合った方法で言語習得をしていました。
もう一つは、地元の魅力を紹介するために、思考を巡らせ、その場で生きた英語を使っていることです。発表するとなると、覚えたものを言えばいいという姿があり、劇の台詞のようになっていました。魅力的な内容になるように、頭で考え、今まで学習した英語から最適なものを選び伝える姿が見られました。

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