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大学生の時に洋書を読みまくった結果。

バカとブスほど洋書を読め!!

というのは冗談だが、”英語力を伸ばしたい人”にはとにかく洋書の多読を勧めたい。
特に、時間のある大学生には、洋書多読がおすすめだ。

僕自身、大学生のときに、洋書をたくさん読んできた。きっかけは、
「洋書読めたらかっこいいだろうなあ」
という一種の憧れだった。”スタバでパソコンを開く大学生”よろしく、通学中の電車で洋書を開きたかった。

また、「大学受験で培った英語力を失いたくなかった」のも1つの動機だ。
がつがつ単語帳を見たり、TOEIC対策をするのが性に合わず、楽しく続けられる学習法として、洋書多読に辿り着いたのだ。

結果的に大学1年生から大学4年生までの約3年間、中断期間をはさみながらも洋書を読み続けてきた。

そして、英語力の向上を強く実感した。また英語に限らず、洋書を通して様々な知識も身に付いた。

大学生の間に、洋書多読をしていて本当に良かったと思う。

洋書多読の詳しい説明は、他のネット記事に譲る。
このnote記事では、僕自身が実感した”多読の効果・続けるコツ”についてまとめたい。

大前提として、僕は英語講師でも何でもない。ただ、洋書多読でTOEIC800点取っただけのパンピーだ。
「こんな勉強法もあるんだなあ」くらいの気持ちで読んでもらえると幸いである。

そして少しでも興味を持ってもらえたら、ぜひ洋書多読にチャレンジしてもらいたい。時間はかかるが、きっと英語力向上に役立つと思う。

長ったらしい記事になったが、最後まで読んでもらえると、とてもとても嬉しい。

洋書多読とは

簡単に言うと、平易な英文を大量に読むことで、英語力向上を図る勉強法だ。できるだけ”スラスラ読めるレベル”の本を大量にインプットすることが重要になる。(いきなりハリーポッターに手を出してはいけない。火傷するゾ。)

多読の効果

・英語長文に対する抵抗感が全くなくなる

英語長文を前にした時、「ウッ…」とならなくなる。

もともと僕は英文を前にすると、すぐに翻訳ツールに頼っていた。学部生時代の英語の教科書なんてほとんど読まずにカメラ翻訳にぶち込んでいた(先生ごめんなさい)。

また大学1年生の時に初めて受験したTOEICの長文問題では、途中で飽きて投げ出してしまいたくなった。

洋書多読を続けると、こういうことがなくなる。日本語の長文を前にした時と同じように冷静でいられる。

大学院に入学してから、論文を読む際には翻訳ツールを使っていない。翻訳するよりも自分で読む方が速い。

また英語長文に抵抗がなくなると、日常生活に英語が入り込むようになる。
本だけでなく、ネット記事やSNSでも英語に触れるようになり、英語学習のスピードが加速した。日常生活で英語に触れる時間が増えた。

・TOEICのリーディングスコアが爆伸び

もともとリーディングスコアは、335点だった。そこから3年程度、だらだらと洋書を読み続けていると、400点までスコアアップした。リスニングスコアは大して伸びていないが、リーディングスコアの伸びによってTOEIC800点に到達した。

あえて、強調しておくが、公式問題集は一切解いていない。洋書多読がいかにリーディングスキル向上に有効か感じてもらいたい。

・教養が身に付く

洋書を読むと、教養が身に付く。洋書多読は、読書と同じだから当然といえば当然である。

ただし、洋書を読む場合、小説よりノンフィクションを読む場合の方が多い(その方が英語が分かりやすいから)。したがって日本語で読書をする場合よりも、洋書多読では、歴史や伝記、海外有名小説の子供向けver. のような教養が身に付く本を手に取ることになる。

僕のnoteのユーザー名である「おりばー」は、ディケンズの『Oliver Twist』の主人公からとっているが、この作品との出会いも洋書多読がきっかけだった。
読書は好きだが、洋書でなければディケンズの小説を読むことはなかっただろう。

英語力も教養も身に付く最強の英語学習法が洋書多読なのだ。

・家の本棚に洋書が並ぶ

多読の効果とは少しずれるが、家の本棚に洋書が並ぶのは、何とも言えぬ達成感がある。

「おれ、こんなに洋書読んできたのか」

たまにインテリアとして、読んだこともない洋書を並べているSNSアカウントを見かけるが、そうではない。正真正銘、読んだ洋書をそこに並べることが出来るのである。

僕の場合、これが自身の収集欲求や自負心を満たしてくれた。
みっともないと思われるかもしれないが、これが英語学習(洋書多読)を続けるモチベーションにつながった。

その他よく言われること

他にも、英語を瞬時に理解できるようになりListening skill 向上にも役立つと言われているが、私はそこまで実感していない。
また、ネイティブの語彙力が身に付くともいわれているが、それもよく分からない。確かによく出てくる表現は覚えるが、実際の英会話で使えるかと言われると別問題な気がする。

とにもかくにも、洋書多読により、英語力が向上するのは間違いない。TOEICのリーディングスコアを上げるだけで良いなら、なおさらだ。

多読を続けるコツ

・自分が読みたいものを選ぶ

ネットで多読について調べると、「子供向けの本から読みましょう」と勧めている場合が多い。多読で重要なのは、スラスラ読めるレベルの英文を大量にインプットすることだから、それは正しいアドバイスかもしれない。

しかし、大人が絵本を読んで楽しいだろうか。

おそらく楽しくない。「英語学習だし仕方ない」と割り切ってはいけない。
続けるのが難しくなる。

僕も最初はネットに書いてある通りに、絵本から読み始めた。1ページに1文くらいの。

つまらなかった。続けるのが億劫になる。楽しんで英語力をつけるはずが、苦行になってしまっては洋書多読である意味がない。

必ず、自分が興味を持てる本、楽しく読める本を選ぶべきだ。
最悪、自分の実力以上の本でも読みたいものを優先して読んでも良いと思う(”キリン読み”と呼ばれる)。

・完璧を追い求めない

完全に日本語訳にしながら読む必要はない。内容が100%理解できていなくても構わない。自分が楽しめる範囲で大雑把に内容を理解できれば十分だ。

むしろ、日本語訳しようとすることは問題だ。英語のまま理解するのが望ましい。

難しい本を手に取ると、どうしても日本語訳を考えてしまう。これを避けるためにも簡単な本を手に取ろう。

洋書を探し方

洋書多読が良いのは分かった。では、実際にどの本を手に取ればよいだろうか。ここでは、その探し方を紹介したい。

海外の本紹介サイト

ジャンルごとに本を探すことが出来る。お勧めはYA(Young Adult)だ。海外の中高生向けの本で、英語学習(TOEIC700点以上)にちょうど良いレベル感だと思う。

好きな日本語小説の英語版を探す

読書が好きな人には、自分の好きな日本語小説が英訳されていないか調べてみるのも手だ。
村上春樹のように世界的に著名な作家の作品は大抵、英訳されている。日本語で読んだことがあれば、読みやすいのでちょうど良い。

僕の場合、湊かなえの『告白』が大好きで英語版『Confessions』を読んでいた。

図書館の洋書コーナーへいく

図書館で洋書コーナーが設けられていれば、そこで探すのも有効だと思う。僕の場合は大学の図書館にも公共図書館にも、そういうスペースがあったので、暇なときにそこで借りては読んでいた。

洋書は一冊当たりの値段が高い。図書館で安く済ませる方が続けやすいだろう。


まとめ

英語学習法として、洋書多読を紹介した。

時間はかかるが、続ければ確実に英語力は向上すると思う。ぜひ試してもらいたい。具体的なお勧めの洋書については別記事でまとめたい。

では。


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