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浪人時代に予備校の先生から教わったこと。
尊敬する恩師がいる。浪人時代の予備校の先生だ。
僕が理系の大学院に進学した今現在も、大学の専攻にとらわれずに学び続けてこられたのは先生のおかげだ。
先生には、「本当の”知識”とは何なのか」教えてもらった。
「勉強しないって恐ろしい」
それに気づけたのは先生のおかげである。
先生はよく言っていた。
「世の中の物事が0か100だと思ってる人が異様に多い。本当に嘆かわしい。」
善か悪か。正か誤か。自分にとって心地良い結論に短絡的に飛びついてしまう人の多いこと。世の中の物事の多くはグラデーションなのに。
一度立ち止まってゆっくり”考えてみる”、これがいかに重要か認識できていない人は多い。
政治の分野では、その傾向が顕著だと思う。自分の政治思想に適う主張には脳死で賛同して、敵対する団体の主張は頭ごなしに否定する。
最近ならMBTIにもその気がある。
MBTIに対してはいつも違和感を感じてきた。人間の性格が16種類に収まるわけがない。もっとグラデーションになっているはずだ。
僕自身はINFJと判定されているが、「INFJなのに」とか「INFJだから」という枕詞にはムッとしてしまう。
「INFJって200色あるねん」
心の中のアンミカがそう言っている。
ここでは、政治やMBTIの話を持ち出したが、他の分野でもよくあることだ。型にはめてみて、はまらないものについては考えにも及ばない。想像力が足りていない。
その原因はひとえに知識不足だと思う。知識がないから想像力が働かず、考えが及ぶ範囲が狭くなってしまう。言い換えれば視野が狭くなってしまう。
知識は、想像力を働かせて視野を広げる道具になるのだ。
僕は電気系の学科の大学院生だが、最近はキリスト教に興味があって、関連本を読み漁っている。
「なんで人は神に惹かれるんだろう」
と気になっている。
「そんなこと知って何になるんだ」と言われれば、正直よく分からない。
他宗教に寛容になるのかもしれない。あるいは宗教に限らず、自身が理解の及ばないものを信じている(カルト?陰謀論?)他人に対して理解が深まるのかもしれない。
現時点で役に立つかどうかなんて大して重要ではない。それよりも幅広く学びたい。リベラルアーツ教育の重要性が叫ばれる理由が何となく理解できる。
知識を蓄えて自分の中の解釈・意見を積み上げることが、思わぬところで役に立つ。視野を広げるきっかけになる。
どこで何に役立つかは気にせずに、興味の赴くままに学び続けていきたい。そして、その経過をこのnoteで発信していきたい(読書感想など)。
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今回はこの辺で。
では。