凸凹コンビの台湾ガイド〜『おかえり台湾』を読んで〜
コロナはだいぶ収まってきたとはいえ、まだまだ難しい海外旅行。台湾に行きたくて、行けない気持ちを本で癒しています(泣)
内容
声優の池澤春菜さんと芥川賞作家の高山羽根子さんの2人が二度目の旅をコンセプトにディープな台湾をあますとこなく紹介した一冊。
名コンビ、誕生。
ガイドの本で共著のものって似たり寄ったりな二人がべったりくっついて行動することが多いイメージを持っていました。このコンビは全然違って、しっかり者の池澤さんがおっとりした高山さんを引っ張るイメージ。お茶マニアの池澤さんがお茶の取材、美大出身の高山さんがアートの取材とそれぞれ好みに合わせた別行動があって面白かったです。
おかえりフォロー
旅は帰ったら終わりじゃなくて、購入品を使ってみたり旅を振りかえるのも醍醐味。タイトルに“おかえり”とつくだけあって、帰ってからの記事も充実していました。漢方はどうやったら継続して飲めるか?とか帰国後の二人の対談があって、私も行った気分に(笑)
知ってるようで何も知らない
台湾に行きたい!と騒いでる私ですが、本当に何も知らないなと読んでいてつくづく感じました。自分は中国人なのか、台湾人なのかというアイデンティティが世代間で全然違うジレンマ。日本の統治時代に建設された建物を大切に使っていること。ジャンルに特化した個性的な書店がたくさんあること。
旅行に行く=リフレッシュする。
という図式が自分の中で出来上がっているため、飲食店や観光スポットなど旅行に関係すること以外を調べることはなかったです。ただ、自分の好きな本や建物を核にして調べてから行くとまた違った旅になるかもな〜と思いました。
ファッションショーが見たい!
とにかく池澤さんの服がかわいい!高山さんはちょこっと見える服の刺繍やヘアクリップが素敵で気になる!これもう、What’s in my bag?やって服も小物も詳しく教えてくださいなという気分でした。
池澤さんがお菓子作りのページで着ていたピンクに赤いパイピングが入ったAラインのチャイナ風ワンピースが素敵。次、台湾に行ったらリバティプリントでAラインのワンピース風チャイナドレスを作るんだ!
まとめ
とにかくこのコンビで2作目お願いします!海外は難しいから、国内かな?個人的に池澤さんがやっている小石川の変身写真館が気になるので、写真館を入れた東京お散歩ガイドとかどうでしょうか?
池澤さん単著の台湾ガイドも気になるけど、父である池澤夏樹さんとの対話集『ぜんぶ本の話』が読みたい。高山さんの芥川賞受賞作『首里の馬』も読むぞ!
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