かみをおる男の苦悩
あなたは普段から脳みそ使っているかな?
いきなり失礼なことを言って申し訳ない。
でも毎日 同じことの繰り返しているならば きっと脳みそは休憩しているよ。
予定外のことがあったらドッと疲れるのがその証拠。
脳はイレギュラーを嫌う。
そして育児というのはイレギュラーの連続である。
すごーく疲れる。
それでも普段使う脳の領域を逸脱するものではない。
だから何となくやり過ごすことができる。
しかし、しかしだ。
おりがみ。
君はやりすぎた。
難しすぎる。
僕の脳みそがフル稼働する。
見本を見て完成図を頭でイメージしながら同じように折っていく。
神業かな?
最近はYouTubeで見本が見れる。
でも一時停止するのは面倒。
なんとか動画の作業速度に喰らいつく。
見る→理解する→折る→正しいか確認する→以下ループ
この動作を動画に遅れをとることなく進めていく。
嗅覚以外の五感を総動員する。
僕は案外 完ぺき主義者なので綺麗におりたいとも思う。
脳が言う。
「キャパオーバーです。今すぐに再起動してください」
と。
こんな感じで 初見のモノはかなり疲れる。
息子の中でブームのカブトムシ。
彼は難易度など関係なく折れと言う。
おのれカブトムシ。
おりがみでも僕を苦しめるのか。
カブトムシの様な細かいおりがみは折るだけでは飽き足らず「切る」「貼る」という工程も要求してくる。
勘弁してくれ。
こちとら動画一時停止禁止の縛りプレイ中なんだよ。
折るだけで精一杯なのよ。
あぁ脳が疲弊する。
日本の伝統的な文化であるおりがみ。
日本人なら誰でも得意と思うなよ。
僕は昔からこういう算数の図形問題は大の苦手だったのだ。
底辺×高さ÷2
さてこの公式。
社会出て役に立ったことはあるだろうか。
そう底辺(社会的に)×高さ(高所得者)÷2=平民という今の僕の未来を指し示していたこの公式。
底辺という言葉が別の意味をもった現代では授業中に「おまえの父ちゃん底辺だろう」と揶揄されること間違いなし。
嫌な世の中になった。
おっと話がそれてしまった。
まぁ僕のエッセイはいつもそんなもんさ。
適当さは おりがみつき なのさ。
うまいっ!
いやぁおりがみでいつもと違う脳の部位が刺激されて冴えてますなぁ。
え?
ウザい?
ふふふ。
「神を折る男」の異名をもつこの僕に対してそんな口を聞いてもいいのかな?
ね?
おりがみって人の脳に甚大な被害を及ぼすんだよ。
まじめ系エッセイストの僕がこんなにフザケてしまうほどに。
う〜ん。
収集がつかなくなってきたので今日はこのへんで。
僕は明日も依頼されるであろう おりがみを断る言い訳を考えるのに忙しいんだから。
ではまた。