見出し画像

発達特性を持つ子が結婚式の余興に臨んだ話

ご訪問ありがとうございます。

今回は発達特性を持つ、小学校低学年Aくんが結婚式の余興に臨んだ際のお話をしたいと思います。

活発?多動?HSP?なAくん

Aくんは、普段元気いっぱいの男の子です。外で遊ぶのが大好きで、運動神経も良く、同級生からの人気もあり友達もたくさんいます。

通知表を見てみても、基本的には「元気で活発」「好奇心旺盛」と良い面が並びます。

一方で、教室で走り回ったり、皆とふざけて違う方向へ盛り上がってしまうこともあるようです。忘れ物も多いと書かれています。

因みに学童期の通知表は、大人の発達障害を診断する際にも非常に有用なツールとなります。学校の先生は、時に親よりも客観的にその子のことをよく捉えているからです。

そんなAくん、お家での様子を聞いてみると、

外で遊ぶのが大好きな一方で、タブレットやYoutubeに熱中しすぎる傾向がありました。

また中々学校での様子や自分の感情を話してくれません。学校であったことを思い出して、一人でシクシク泣いていることも多々あったそう。

俗に言うHSPのような、感受性の高さも持ち合わせていたのでしょう。

一時期、ストレスを抱えていた時期には、抜毛症円形脱毛症といった症状も見られていました。

ダンスが苦手なAくんが臨んだ結婚式の余興

そんなAくんが、あるとき親戚の結婚式の余興に臨むこととなりました。

簡単なダンスを親戚一同で歌って踊る、という内容だったそうですが、Aくんはどうしてもやりたがりません

それどころか皆で練習している間もふざけて邪魔してしまう始末でした。

なぜやりたがらなかったのかは分かりませんが、おそらくは音楽や周りに「合わせて踊る」ことが苦手だったのだと思います。

リズム感や全身を使って体を動かすことが得意ではなかったのかもしれません。

頑として余興をやりたがらないAくん、そこで親戚の大人たちが困った末に考えた手段が、

皆が歌って踊っている同じ壇上で、Aくんだけ得意のフラフープをやってもらおう、というものでした。

そして結婚式当日

Aくんは他のプログラムが進行中にも自分の席に座ることができず、床にゴロゴロと転がる始末。

こんな状態でこの後の余興は大丈夫なのだろうか?と誰もが思いながら臨んだ本番

壇上の何人かが歌って踊っている最中、いよいよAくんがフラフープを回し始めました。

実はAくんのフラフープ余興は、ただ普通に回すだけではありませんでした。

曲が始まった当初は通常どおり1本のフラフープを腰で回し、曲が進むと2本目を手に取り2本同時に腰で回したのです。

これだけでは終わりません。

さらに3本目の小さなフラフープを手に取り片腕で回し、最終的にはなんと3本同時に回すことに成功したのです。

余興としても大成功、Aくんがフラフープを2本3本と回すたびに拍手喝采の大盛況に終わりました。

余興を見た他の参列者からは「あの子すごかったね」とAくんの話で持ち切りだったそう。

一緒に余興に参加した大人たちからは「全部Aくんに持っていかれた」と嬉しい悲鳴、

歌やダンスが苦手だからといってAくんを余興から外すのではなく、特技を生かして余興に参加させるという、周囲の素晴らしい対応が光ったエピソードでした。

Aくんにとっても間違いなく今後の自信につながる体験となったことでしょう。

おわりに~子どもの発達障害に関する私見〜

ここまでお読みいただいた方の中には、
「Aくんは発達障害なの?」と疑問をお持ちの方もいるかと思います。

答えはもちろん「NO」です。

ただ、Aくんを見ていて少なからず得意不得意分野の差はありそうです。

そしてここからは個人的な意見になりますが、

子ども自身が困っておらず、社会的な支援が不必要であれば、発達障害の診断はつける必要はないと思っています。

逆に本人が困っていて学校や社会にうまく適応できない、そのため幼稚園の加配や学校での合理的配慮が必要となった際に初めて発達障害という診断をつけるべきと思います。

親御さんの中には、社会的支援を受ける前に、早めに診断をつけてもらった方が安心するし色々と対処しやすい、と考える方もいるかもしれませんが、

何よりも大事なことは子ども自身が楽しめているかという視点と、そのために子どもを変えるのではなく親が環境を整えてあげられているか、

そう考えてみると社会的支援を受ける前の段階でもまだ出来ることはあるだろうし、その場合必ずしも診断は必要ないと思うのです。

同じ理由から、子どもの場合は発達障害グレーゾーンという概念も必要ないと思っています。

極端な話、支援が必要そうであれば発達障害、そうでなければ発達障害ではない、の二分化で良いと思っています。

まだ成長段階の(横断的な)グレーを見ているわけですから、今後白にも黒にも、あるいは他の色にもなり得るわけですから。

最後までお読みいただきありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!