見出し画像

【医師コラム】マスク着用義務が解除されている今 マスク着用についてもう一度考える

新型コロナウイルス感染症COVID-19が流行してから長く着用が義務付けられていたマスクですが、2023年3月に厚生労働省は「屋内・屋外を問わず着用するかは個人の判断が基本となる」としました。それから1年以上が経ち、マスクを着用している人は減少しています。
 多くの人がマスクなしで外出できる状況は歓迎されるべきですが、COIVD-19の流行の前からマスクは存在し、感染予防に大きな効果をもたらしています。今後は普段はマスクから解放されつつ、必要な時にはうまくマスクを利用して感染症にかからないように対策をしていくことが重要です。今回はマスクを着用する機会が減った今だからこそ再度確認しておきたいマスクの着用効果と、つけるべきタイミングについて解説していきます。

■2021年3月12日における各国のマスク着用に関する施策状況
 まずはコロナ禍のマスク着用について世界各国の施策状況を振り返るため、表にまとめました。
(橋元良明,篠田詩織,大野志郎,他.コロナ禍における人々の意識と行動―世界29カ国比較調査.東京大学社会科学研究所.2023.3 ISS research series No. 71.
https://www.rd.ntt/sil/overview/Corona-Research.pdf)

ここから先は

2,224字 / 1画像

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?