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ストレッチをしても慢性的な首肩こりが治らない理由(後遺症観点)
後遺症由来の慢性的な肩こりや首こりを治すために、ストレッチを継続することは非常に効果的なアプローチです。しばらく続けると、以前よりもしっかりと筋肉が伸びるようになることもあります。しかし、体の凝りや固さが完全に解消されないことも少なくありません。
特に後遺症や慢性的な痛みを伴う場合、筋肉が長期間にわたって硬くなりやすく、柔軟性が回復しても、思ったよりパフォーマンスがでなかったり、違和感や痛みが残ることがあります。
筋肉の硬さと意識の関係
このような状態において、重要な視点の一つが「それが筋肉自体の硬さに原因があるのか、それとも意識の問題なのか?」 という点です。筋肉が物理的に硬くなっているのか、または無意識のうちに筋肉に不要な力が入り続けているのかを見極めることが大切です。
無意識の緊張が及ぼす影響
後遺症によって筋肉が長期間硬直した状態が続くと、身体が無意識のうちにその状態を「通常」と認識してしまうことがあります。この場合、脳は緊張を解くタイミングを見失い、必要のないときでも筋肉に力を入れ続けてしまうことがあります。
例えば、以下のようなケースが考えられます:
肩や首が常に緊張している状態:手術や外傷によって筋肉が損傷した後、その周囲の筋肉が自然と守ろうとして硬直し続けることがあります。このような「防御反応」が慢性的になると、意識的に力を抜くことが難しくなり、常に筋肉に力が入りっぱなしになります。
筋肉反応の遅延:手術後に神経や筋肉が損傷している場合、筋肉の収縮や弛緩をコントロールする神経系の反応が遅れることがあります。このため、ストレッチをして筋肉が柔らかくなっても、筋肉をリラックスさせる反応が遅れるため、実際には緊張状態が続くことがあります。
意識的なリラックスの重要性
このような場合、ストレッチや筋力トレーニングだけではなく、意識的なリラックスを習慣にすることが重要です。以下のような方法が役立ちます:
呼吸法:深い呼吸を意識することで、筋肉の緊張を解くことができます。特に、長い呼吸に合わせて筋肉の緊張を解放するよう意識することが効果的です。
マインドフルネス:筋肉に余計な力が入っていないか、自分の体を常に意識する習慣をつけることも有効です。定期的に体全体をスキャンして、どこに不必要な緊張があるかを確認し、意識的に力を抜く練習をすることが大切です。
神経再教育:手術による神経の損傷や筋肉の使い方の変化をリハビリで再教育することが重要です。筋肉の反応速度を改善し、筋肉の収縮と弛緩のバランスを取り戻す訓練を行うことで、体の凝りや固さを解消する道が開けます。
まとめ
慢性的な肩こりや首こりが解消しない理由として、筋肉自体の硬さだけでなく、無意識の緊張が大きな要因となっていることがあります。このため、ストレッチや運動に加えて、意識的に筋肉をリラックスさせる訓練を取り入れることが効果的です。