WELL-BEING

3児の父/20代で舌癌Stg2経験/後遺症改善に向けて約10年/前向きに努力する人/後…

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3児の父/20代で舌癌Stg2経験/後遺症改善に向けて約10年/前向きに努力する人/後遺症改善に向けた自身の経験が困った人や専門家の何かの役に立てば幸いです

最近の記事

舌癌&首リンパ郭清手術後の後遺症の原因と改善に向けたアプローチ(肩首周りと下半身)

前段以下は、筆者が頸部切開を伴う左頸部郭清術および左側舌部分切除術(舌の1/3)、さらに左前腕と左太ももを用いた再建手術(遊離皮弁再建術)を経験し、後遺症改善のために取り組んできた内容です。 筆者の場合は左側の手術ですが、右側に症状がある方は、内容を逆に読み替えて参考にしてください。また、左右両側に影響がある方には難しい部分もあるかと思いますが、あくまで私自身の体験談として、同じ悩みを抱える方々に少しでも役立てていただければ幸いです。 原因分析左肩、左肩甲骨の下がり 首周

    • 後遺症を治すためのポイント:鏡を見ることの大切さ

      リハビリや弱い部分の筋肉をトレーニングする時、できるだけ鏡を見ながら行うことを心がけています。 以前は感覚だけに頼ってやっていましたが、それではなかなか効果が出ないことに気づきました。 実は、自分が思っている以上に体のバランスが崩れていることが多いのです。 たとえば、デフォルトで首が傾いていたり、肩が下がっていたりします。感覚だけでは、そのズレに気づくことができないのです。 自分の後遺症を抱えた姿を見るのは、正直辛いこともあります。 でも、ありのままの自分の状態を受け入れ

      • 手術後の筋肉が反応しづらくなる理由:そのメカニズムと回復の鍵

        外科手術によって切られた筋肉は、術後に「力が抜けない」と感じることがあります。具体的には、筋肉をすぐに動かしたり、力を抜いたりすることが難しくなるのです。これは、筋肉や神経、血流など、手術後に体内で起こる様々な変化が関係しています。 この記事では、なぜ筋肉の反応速度が落ちるのか、そのメカニズムについて科学的な観点から解説します。 1. 神経損傷と筋肉の反応筋肉を動かすためには、脳からの指示が神経を通じて筋肉に伝わる必要があります。しかし、手術によって筋肉が切断されると、同

        • ストレッチをしても慢性的な首肩こりが治らない理由(後遺症観点)

          後遺症由来の慢性的な肩こりや首こりを治すために、ストレッチを継続することは非常に効果的なアプローチです。しばらく続けると、以前よりもしっかりと筋肉が伸びるようになることもあります。しかし、体の凝りや固さが完全に解消されないことも少なくありません。  特に後遺症や慢性的な痛みを伴う場合、筋肉が長期間にわたって硬くなりやすく、柔軟性が回復しても、思ったよりパフォーマンスがでなかったり、違和感や痛みが残ることがあります。 筋肉の硬さと意識の関係 このような状態において、重要な

        舌癌&首リンパ郭清手術後の後遺症の原因と改善に向けたアプローチ(肩首周りと下半身)

          舌癌手術後の後遺症とリハビリ方法【首より下の身体編】

          以下、術後10年目現在の気になる後遺症、また自分の考えるそれぞれの後遺症に対する原因と改善方法をまとめたものです。特に今回は首より下の身体部分を対象にしています。ご参考ください。 受けた年齢と手術 ステージ2(20代後半) 頸部切開を伴う左頸部郭清術および左側舌部分切除術(舌の1/3) 左前腕および左太ももを用いた再建手術(遊離皮弁再建術) 傷口にケロイドあり  気になる後遺症 左親指周りの若干の痺れ(日常生活の動作には全く支障はなし) 首肩周りの凝り(特に内

          舌癌手術後の後遺症とリハビリ方法【首より下の身体編】

          偏った咀嚼は体のバランスを崩す

          舌癌克服に伴う咀嚼の偏り 舌癌によって左側あるいは右側を切除した場合、必ず直面するのが咀嚼の偏りです。舌の再建手術を行ったとしても、健全な状態と比べるとどうしても動かしにくい側が生じます。切除した側の動きが鈍くなると、その側の咀嚼が少なくなりがちです。 咀嚼の偏りによる筋力低下の影響 最初のうちはそれほど大きな影響は感じませんが、年単位で見ていくと、偏った咀嚼は全身の筋肉バランスに悪影響を及ぼします。特に、動かしにくい側の顎や首の筋肉が弱くなるため、左右のバランスが崩れ

          偏った咀嚼は体のバランスを崩す

          後遺症改善に向けた運動の段階

          前提後遺症改善に向けたリハビリや運動には段階があると考えています。そして、その段階を自分で理解しながら進めることがいかに重要か、経験的に感じています。 私の場合、舌癌の患部除去に伴う舌の切除、左腕や太ももを利用した再建手術、また首リンパ郭清手術を行いました。これにより、左首肩周りを中心に全身に後遺症が及ぶタイプでした。この後遺症を改善するために、経験したプロセスを運動強度の段階に分けて示します。 1. 全く動かない時期術後直後を指します。このフェーズは、手術直後の急性期で

          後遺症改善に向けた運動の段階

          舌癌完治に向けた手術の影響とリハビリの重要性

          首周りの筋肉への影響 一般的に、筋肉が切られると硬くなる傾向があり、その結果として首こりや肩凝りが生じます。これは多くの首回りの手術を受けた人々が経験することであり、術後から長期間にわたって影響が続くことがあります。 全身への影響 頸部の筋肉は、姿勢維持や頭部の動きを支える重要な役割を果たしています。頸部リンパ節郭清術によって生じる筋肉の硬化は、直接的ではなくとも、僧帽筋等の首後ろ周りの筋肉にも影響を与え、脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)や斜角筋(しゃかくきん)といっ

          舌癌完治に向けた手術の影響とリハビリの重要性

          治療後のリハビリに向けて

          後遺症を治そうと思ったら身体的な痺れや慢性的な筋肉の硬さを本気で治そうと思ったら、まずは動かない箇所を動かしてみることが重要です。これはリハビリテーションの基本的なアプローチですが、最も基礎的で効果的な方法です。 動かすことの重要性 手術後のリハビリでは、特に筋肉の再教育が重要です。手術や外傷によって損傷した神経や筋肉は、通常の動きが制限されるため、筋力低下や関節の拘縮が起こりやすくなります。そのため、動かさない状態が続くと、痺れや硬直がさらに悪化します。 傷口の安定後

          治療後のリハビリに向けて

          術後のケア:首回りのケアと全身運動の重要性(ダイジェスト)

          術後のケア術後の状況首リンパ郭清を伴う舌癌の手術後、数週間から半年程度は傷口が安定せず、後遺症として首の皮膚の突っ張り感や肩・首こりなどが生じます。 元文章はこちら 大事なポイント術後のケアで特に大事だったポイントは次の2つです: 傷口の安定を最優先すること 首回りをあまりいじらず、その周りの筋肉を動かして血流を流すこと 傷口の安定を最優先すること 私の場合: ケロイド体質のため、傷口が半年以上安定せず、腫れや熱、むくみなどに悩まされました。 注意点: 首や肩回り

          術後のケア:首回りのケアと全身運動の重要性(ダイジェスト)

          術後のケア:首回りのケアと全身運動の重要性(詳細バージョン)

          術後のケア首リンパ郭清を伴う舌癌の手術をすると数週間から半年程度は、傷口が安定しないことが一般的です。また後遺症として、首の皮膚が突っ張った感覚やひどい肩や首こり、それ以外にもさまざまな症状に悩まされます。 この術後、数週間から半年の間に何をすべきか?具体的なことは人によって症状や程度も異なるので一概にこれをやればいい、というのは言えません。しかし自身の経験からここは大事だったといえるポイントが2つありました。それは 傷口の安定を最優先すること 首回りはあまりいじらず、

          術後のケア:首回りのケアと全身運動の重要性(詳細バージョン)

          低気圧が後遺症へ与える影響

          何をやっても調子が悪い日があります。その原因が必ずしも後遺症だけとは限りません。例えば、天気です。雨の日には調子が悪くなりやすいことがありますが、その理由は低気圧にあります。 低気圧で体に不調がでるメカニズム低気圧になると体にかかる圧力が下がります。これにより血管の収縮が不十分になり、血流が悪くなります。血の巡りが悪くなると、以下のような影響が出やすくなります。 浮腫みやすくなる:体内の水分が滞留しやすくなるためです。 気分が落ち込む:体に十分な酸素が行き届かなくなり、

          低気圧が後遺症へ与える影響

          後遺症と向き合い、より良い人生へ

          癌を運良く克服し、これからより良い人生を生きるステータスになった時、次に直面するのは後遺症という課題です。 特に舌癌の後遺症でよく見られる首肩周りの問題は厄介なものの一つです。私自身の経験からも、それがいかに大変かを痛感しています。その主な原因の一つは、首の筋肉が固くなることによる身体への影響です。首は全身を支える体幹の一部であり、そこに問題が生じると全身に波及するからです。 実際、体というのは全身の筋肉が連動して動くものです。一部が慢性的に固くなると、他の動きも制限され

          後遺症と向き合い、より良い人生へ

          後遺症が良くなって思うこと

          20代の時に、私は舌の1/3を切除し、左首リンパ郭清、左前腕および太ももを使った再建手術を受けました。それから9年3ヶ月が経ち、ようやく後遺症がかなり改善された今、振り返ると、後遺症が私の人生にどれほど大きな影響を与えていたかを痛感します。 後遺症がひどかった時期には、歯科矯正で根っこが浅くなった歯に膿が定期的に溜まることがありました。これは、後遺症の影響で歯にかかる圧力のバランスが崩れていたためです。体がずれていると感じる時ほど膿が溜まりやすく、逆に後遺症が改善してからは

          後遺症が良くなって思うこと

          硬くなった筋肉を治すための意識

          外科手術によって硬くなった筋肉はなかなか治らない 経験的にこれを治すポイントは2つあると思っている。それは ・まず硬い筋肉を柔らかい状態にする ・柔らかい状態になった筋肉をなるべく維持する の二つだ。 >・まず硬い筋肉を柔らかい状態にする とにもかくにも硬くなった筋肉は、まず使ってあげること。方法としては歩いたり、走ったり、ストレッチしたり、筋トレしたり、なんでもいいと思う。Youtubeとかを参考にして、とにかく自分の固くなっている筋肉の部位に効くトレーニングをすること

          硬くなった筋肉を治すための意識

          首肩こりとの向き合い方

          20代で、舌の1/3切除、左首リンパ郭清、左前腕および太ももを使った再建手術による後遺症を抱えて9年3ヶ月。 今日も左首肩を中心に凝りを抱えながらデスクワーク 9年も時間が経つと、体も適応してきて、カフェでもあまり気にせずデスクワークができるようになった でもやっぱり他の人より凝りやすい体質だから、他の人より頻繁に首や肩を回したりする でも僕はそれでいいと思っている 他の人よりできないことがあるならその分、努力すればいい だって努力してなんとかなることなんだから

          首肩こりとの向き合い方