訪問美容を知ったのは、ケアマネをするお客様からの依頼!!
こんにちは。
株式会社un. 訪問美容師 斉藤絵美です。
今回は私が訪問美容を知ったきっかけ、はじめたきっかけを綴っていきます。
お客様の勤める介護施設に入所した祖父
私がサロンで勤めていた際、常連のお客様がケアマネジャーさんでした。
いつもパワフルなお客様で、仕事の話も楽しくして下さり利用者様やそのご家族と関わるのが本当に楽しいと話してくれていたのを覚えています。
しかし、その当時は全く無知でケアマネさんの仕事もよく理解していませんでした。
その頃、づっと農家として家業を守ってきた母方の祖父が車事故を起こし、高齢でもあった為免許を返納するということが起こってしまいました。
どうやら、『おじいちゃんは認知症みたい』という話を母から聞いてはいたのですが"ケアマネ"も知らなければ"認知症"がどのような病気かも全く知らない当時の私。。。
『おじいちゃん、ボケてきちゃったのかな。。。』と一緒に住んでいない祖父のことをボンヤリ考える程度。
そんなある日、祖父が家からいなくなってしまった!!!という大事件がおこります。
母や家族が総出で祖父の行きそうな場所や通りそうな道を探し回り、もう警察に連絡しようとしていた頃
『お小遣い持ってきたよ♪』と、自転車に乗り一万円札を握りしめた祖父が訪れました!!!
何時間も自転車を走らせ、途中で道が分からなくなり…。でも孫の元へ行く為にぐるぐると遠回りをしながら、なんとか辿り着いたのだと思います。
私はその時初めて祖父の認知症が進み、病気によって今まで積み重ねた記憶に、穴がぽっかり空いてしまうような事が起こるのだと実感しました。
そこからは症状の進行が早く、祖父は特別養護老人ホームへ入所する事が決まりました。
そこが、偶然お客様が勤める"特養"でした。
施設でのカットを拒否する祖父。ケアマネさんに依頼され初めて介護施設を訪れる!!
「おじいちゃんは、どうやら"特養"といわれる所で生活しているそう。家ではおばあちゃん達と一緒に住むのが大変になってしまったのかな…。」と
思っている頃、ケアマネを勤めるお客様に祖父のカットをやりに来てもらえないかと連絡を受けました。
祖父が入所する特養にも理容師さんが来ているそうですが、ケアにあたる方も、先生も男性は受け付けないそう。。。
「娘さんと一緒に来てくれたお孫さんならカットさせてくれるかもしれないから♪」と頼まれ、
初めて美容室以外でカットを試みる事に。
久しぶりに会った祖父は、鏡にうつる自分を父親だと思っているようで「親父!」と一生懸命話しかけていました。
母親のことは分かるようですが、私のことは分かりません。
でも、娘が連れてきた美容師だと知り心を許してもらえたのか、すんなりとカットさせてくれました。
正直、とてもショックでした。。。
孫達にとっても優しくて、威厳があって周りからの信頼も厚い祖父が痩せて面影が薄くなってしまっていた事。そして、認知症という病気のせいで色々な事を忘れてしまっていた事。
しかし、ショックと同時に驚いたのは
「カットまでは厳しいかもね。。。」と言ってくれていたケアマネさんの言葉を裏腹に、
カットしている時はシャキッとして、いつもの祖父の様子が垣間見れたり、短くさっぱりした後には穏やかにニコニコと鏡にうつる自分自身を見つめていました。
その日に初めて『訪問美容』という仕事が求められている事、20代は自分のために磨いてきた技術がサロンを出ても役に立てる事を知りました。
そこから『訪問美容』というワードが気になり始め、
どんな仕事なのか?
どこに訪問するのか?
必要としている方はどんな方がいらっしゃるのか?etc...
調べていく中で、un.に巡り合い
渋谷公会堂でラップをするun.代表湯浅に出会うのでした。。。!!
そんな、私の『訪問美容』の楽しさや嬉しさを初めて教えてくれた祖父のエピソード。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
👇un.公式インスタアカウントでも、訪問美容のエピソードなど公開しています。
是非覗いてみてください♪♪