過去を振り返る前に*発信しようと思ったきっかけと、今のこと*
*なぜ発信しようと思ったか
それは、私自身が介護をスタートさせた当時、仕事、子育て、介護を両立するための情報が圧倒的に少なく、後になってもっと早く知れていたら、と思うことがいくつもあったからです。
仕事と子育ての両立の経験談や、一方で介護に絞った経験談などは目にする機会はあったのですが、仕事と子育てをしながら介護をしていた方の経験談は少なく、なかなか参考になる情報に辿り着くことができませんでした。
私の経験が誰かに届いたら…と思ってはいたものの、
それでもすぐには行動には移せず、躊躇っている期間が数年ありました。重たい内容にはなってしまうし、介護は親の状況によってケースは様々です。本当に参考になるかどうか…そんな中、ふと、とある言葉を目にしました。
「痛みはだれかの傷を癒す」
その言葉を目にしたときに、そっと背中を押してもらったような気持ちになりました。私が模索した仕事、子育て、介護の両立が、今苦しんでいる人の傷を癒せるならば…もっと言えば、書くことで私自身を癒すことができるのではと、考えるようになりました。
*今の両親の状況
30代半ばで、ちょっぴり早く始まった介護。
”介護”というワードが初めて脳裏に浮かんでから、もうすぐ10年を迎えようとしています。(つまり今私は、40代も半ばに差し掛かろうとしています。本当に早いものです。)
先にケアが必要になったのは父でした。交通事故に遭った後、父はパーキンソン病という難病を患い、施設で暮らすようになり今年で4年目になりました。
後からケアが必要になった母は、癌を患い2020年6月に他界しています。
母のことを書くまでに、私には3年の月日が必要でした。もっと言うと、3年経ったからと言って悲しさが消えるわけではないことに、月日が経ってようやくわかった、というほうが近いかもしれません。
父の難病と、母の闘病、まだまだ小さな息子を抱えて働く私…
なんだか重たすぎる状況ですが、
介護や闘病の合間にも、改めて両親への尊敬の気持ちが生まれたこと。
寄り添ってくれた身近な人たちや、夫・息子との絆が深まったこと。
そんなことも思い出しながら、試行錯誤していた日々についてこれから綴っていきたいと思っています。