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[やりたいことリスト85]蟹ブックスに通う
「蟹ブックス」は東京・高円寺にある小さな本屋で、勝手に思い入れを持っている。
「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」の著者がオープンした本屋なのだが、同氏が蟹ブックスの前に「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE」という本屋の店長をされていた。「出会い系サイトで...」を読んで「人との出会いでこんな気づきを得られるんだ」と刺激を受けた自分はHMV&BOOKS に通うようになったのだが、2022年に閉店して残念に思っていた。
その後蟹ブックスが出来たので、高円寺に行くたびに寄るようにしている。
店内はアパートの一室という感じでこじんまりとしている。今はやりの本やビジネス系はほぼ無く、人間関係、精神、言語、食などニッチな本が多い。
何が欲しい、と決めて来ることは無く、その時自分が欲している本を手に取るので、今の自分の嗜好が分かる、貴重な時間になる。
ここでは蟹ブックスで購入した本を紹介する。(今取り扱っているかは不明)
ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと
ボルネオ島の狩猟採集民、プナンの文化についての本。その日暮らしの原始的な暮らしに加え、感謝の言葉や謝罪、反省がない、死者の名前を呼ばないといった独特な文化についてつづられている。
ほぼ「今」しかないプナンと過去(反省)・不安(未来)に費やす時間が多い日本、どちらが良いのだろう、と考えさせられる。
冬に子供が生まれる
そこそこ話題になった記憶がある本。
「丸田」という名前のしかも小学生まで似ていたという二人を、周りの人が混同しながら話すため、中盤くらいまで(わざとそのような書き方をしているのだが)どっちの話をしているのか混乱するような構成になっている。
SF的な要素があるが、終始核心には触れず、想像の余地を残したまま終わる。
フリースタイル言語学
アニメのキャラクターの名前に特定の音が多い理由、日本語のラップについてなど、親しみやすい切り口で言語学について学べる本。
自分も多少言語に興味がある方だけど、この著者の教授の熱量には到底かなわない。
ニッチな本をお探しの方はぜひ。