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「“ろくでもない会議”に呼ばれたら、会議室を神社化してしまおう!」読了日記:『ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律 』
ビジネス書で初めて笑った。
「ビジネス書をたくさん読んでいる人は何を考えているのだろう?虚しくないのかな?」という問いから生まれた本作。
文字通り、10万部以上売れたベストセラービジネス書を100冊の本それぞれの主張の矛盾点や、単独での極端な主張などを面白おかしくネタにしながら、書かれた本である。
例えば、タイトルにある“ろくでもない会議”に呼ばれたら、会議室を神社化してしまおう!についても『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』八木龍平著のビジネス書である。この主張の意味不明さを著者は次のように指摘する。
「会議室を神社化する」という文字列、意味不明さがすごい。 100冊のビジネス書を読んだけれど、「ひとつも意味が分からない」となったのはここだけだった。 ざっくり言うと、著者の主張はこうだ。「神社はすごいパワースポットなので、神社に行っていれば人生は上手くいく。そして、祈りを捧げればどこでも神社になる。だから、会議室を神社化すればいい」という話らしい。何を言っているか分からないって? 大丈夫、僕にも分からない。」
上記のような軽妙な語り口で、アンガーマネジメントや朝の重要性などをまとめてある。それでいて、それぞれのビジネス書をまあまあ読んだ気にもなれるので、コスパも良い。
本著から得た学び。「本当か?」
この本から学んだことはビジネス書自体が沢山存在し、ありふれているが故に、差別化を図るために主張が極端になっている。そして、それらの主張は真逆のことを言っていることもある。(炭水化物を取るなとか取れとか。)つまり、結局それらの主張を鵜呑みにして行動していくことが果たして自身の成長につながるのか?というそもそもの疑いの視点を持つことが本当に本当に大事。著者の言うとおり『メモの魔力』を読んで、メモをとり始めていまだに続いている人がどれだけいることか。結局最後は、自分なりの有効な手段を自分なりに作り出すしかないのだ。
面白かったので、覚えておきたい箇所
・①まず散歩する。 1時間でも 2時間でも、歩けるところまで歩いてみる ②それでもダメなら、風呂場に防水テレビを持ち込んで放送禁止用語を叫ぶ ③叫んだ放送禁止用語を記録する
・慙愧に堪えません
・朝の 40分「ツイてる」と言い続けるとよい(神メンタルを持っている人に限る)
・SNSは実名でやれ。炎上しても構わない。炎の中の本質を見るんだよ・バズるためには、マンションを 2秒で買う。または、生卵を買うのに 15秒悩む
・七つの大罪を整理するとこうなる。
○傲慢(憤怒)
○強欲
●色欲
●食欲
○怠惰
○嫉妬
・焼き物」「揚げ物」の後に「鶏料理」というカテゴリがあるが、「鶏料理」はすべて焼き物か揚げ物に分類できそうだから、このカテゴリを作る必要がない。(MECEじゃない)
・3:7は暗記用
・「作品」そのものは、地上に出ているから目立つ花にすぎない。アートの本質ではない。・本質はむしろ、地中に深く根を張っている「探求」の方である。・我々は作品という花を見ながら、根に思いを馳せるべきだ。