とある会社帰り、Mark Tobeyというアメリカ人の画家の展示を観に行った。
名前を聞いたこともない画家だが、展示のお知らせの一面を飾っていた作品が、白い半紙にたっぷりの墨でエイヤっと何かを描いたようなタイプのもので、あれっ、アジアっぽい作風なのかな、と興味を持ったのだった。
思っていた通り、アジアの影響を受けているようだ。
それでは、展示案内へ移ろう。
Jackson Pollock、と聞いて、ははぁ、そうか、と漸く作風がつかめた気がした。とはいえ、墨を使いアジア風に描くのはTobeyならなので、この際、Pollockぽさ、Tobeyぽさの両方が分かるように、数点、独断と偏見で種類わけして作品を紹介したいと思う。
※作品群-Pollockぽさ(酷似度★★★★★)
これはPollockの作品だよ、と言われても疑わないレベルの酷似度の作品を選んでみた。
※作品群-Pollockぽさ(酷似度★★★)
Pollockぽくもあるけれど、色味が渋く奇抜ではないところがちょっと違うかな、という作品を2点、選んでみた。
※作品群-Tobeyぽさ(レベル★☆)
Pollockぽさをうっすら感じさせながらも、個人的には、日本の焼き物の雰囲気が少しずつ入ってきたように思えてならない作品を選んでみた。
※作品群-Tobeyぽさ(レベル★★★★★)
完全にアジアの要素、加えるならくずし仮名が書かれているようにもみえなくもない、Tobeyのオリジナル感満載の作品をまとめてみた。
かなり小さいギャラリーで、出展作品数も少なく、その中から厳選したので(Pollockぽいのを幾つか落とした)あまり紹介できる作品がなかったが、それでも、また一人新たなアーティストに触れることができて、個人的にはよかったな、と思っている。