Fashion week中にRoe Ethridgeの商業アート写真を鑑賞する
とある会社帰り、Roe Ethridgeというアメリカ人アーティストの作品を鑑賞しに行った。彼は、写真を簡単に複製・再結合して新しい視覚体験を作成する方法を探求するアート写真家だそうで、ファッション性やモダンアート性の高い作品を生むため、この展示も、敢えてファッションウィークにぶつけての開催となったようだ。
先日紹介した、Juergen Tellerに通ずるものがあるのかしら、と少し興味があったのと、何より無料で、場所がいつも行くスーパーの近くということもあり(😆)、フラッと寄ったわけだ。
※Roe Ethridgeのインスタ
展示のタイトルは「Happy Birthday Louise Parker」といい、Roe Ethridgeが2010年以降、各種ファッション雑誌の出版社の仕事を通じて友達になったモデルの名が起用されている。
特に、心に訴えかけてくるような作品ではない、つまり、大変失礼だとは思うが、見て30分後には記憶から消えてしまうような作品なので、ここは敢えて説明は飛ばし、作品紹介へ移ろうと思う。
上階へ行こう。上階はメイン展示と写真集やジュェリーやアート性の高い食器・器等の店舗になっている。
場所は、いつでも開いている(厳密には休みの日もある)、10 Corso Comoという、アジアからの観光客でファッションに興味がある人なら誰もが訪れると言っても過言ではないセレクトショップの中だ。
大学3年の夏季休暇にミラノに短期留学をした際、機内で隣に座った営業マンに「あなた、一番悪い時期にイタリアへ行くよね。8月はお店は全て休みだよ、皆ヴァカンスに行くから。開いているのはRinascenteと10 Corso ComoとBannerくらいかな。気晴らしをするなら10 Corso Comoへ行くといいよ」と言われ、20世紀から知っている思い出深い場所だが、実際に移住してしまうと前を通りすがっても殆ど入らない場所になり、今回、数年ぶりに足を踏み入れることとなった。
さて同日、10 Corso Comoの創設者が、主に店舗ではなく、文化・芸術施設として近年つくった別の施設で行われていたMichaela Starkというランジェリー作家の展示も見た。こちらは開催期間が短く、まだあまり有名ではない稀な作品かもしれないので、写真だけ紹介しておこうと思う。
では作品へ移ろう。
上記の説明の通り、まるでタコ糸で巻いた肉のような贅肉やたるみきった肢体、だぶついた腹部が露わになった写真が主なので、巨体を見るのが苦手な方は、相撲取りを見る感覚で見ていただければよいかと思う。
まずは型や素材のソフト面から。
では、本題に移ろう。
説明には、主に店舗ではなく、とあったが、やっぱり本だけではなく、衣類・宝飾品の販売をしないと続けていけないのであろう。訪れた日は半分が展示スペース、半分が店舗だったが、展示を行わない際には全体が店舗なのかな、と思われた。
買い物目的の方は、カフェも併設された10 Corso Comoへ行かれる方が良いと思う。展示は、特にここでなくても、もっと良い施設や美術館がたくさんあるので、飽くまでも、新しい感覚の展示、という意味合いで記事を残しておくことにした。