先日、お気に入りのギャラリーの一つで始まったばかりのNaturalis Historiaという展示を見に行った。彫刻家と画家の二人展で、「自然」という共通のテーマを探求する二人の異なる芸術的研究の比較・融合が同時に見られる展示だった。
自然と言っても幅が広く漠然としているので、まずは展示案内の意訳を載せよう。
※展示案内
※プリニウス博物誌に興味のある方は下のリンクを参照
※アーティストのBio
2人のアーティストを簡単に紹介しよう。
前者については小難しい感じがするが、作品への理解を深めるのに役立つと思われるので、さらっと読んでいただけたらと思う。
※作品案内(地上階)
まずは地上階のMikayel O.の彫刻作品から行こう。
作品群にはLegami(絆)、そのメインにはRi-cordisというタイトルが付けられている。イタリア語でricordo/iは"記憶"とか"思い出"という意味だが、絵画ならまだしも、彫刻となると説明なしにはアーティストの伝えたいことが伝わらない場合もしばしばあるので、説明ばかりになってしまい申し訳ないが、先に作品づくりに関する説明文の意訳を載せよう。
※作品案内(1階)
次に1階のLinda Carraraの作品へ移ろう。
彼女の作品は1階と2階に分かれている。
私が1階にいた際、途中でコレクターの初老の男性が上ってき、私と同時にギャラリーに入って待ちぼうけを食らっていた彼の愛人と思われる20代の青年と2人でギャラリーの方に作品の説明を求めたため、少しばかり盗み聞きした🤫1階は「月」、2階は「太陽」をイメージした構成だそうだ。
どうりで1階の方が私好みだったわけだが、特殊技法が使われている作品も多く、長時間見ていても全く飽きることがなかった。技法については、残念ながら、盗み聞きしながら各階を回るわけにはいかないので、気になった作品2つのうちの1つについてしか聞けなかったが、それも併せて紹介したいと思う。
まずは作品づくりに関する説明文の意訳を載せよう。
次に、10分は有に眺めてしまった傑作だと思う作品へ行こう。
こちらにはフロッタージュという、シュルレアリスムで用いられる技法のうちの一つ、擦る技法が使われているそうだ。
次へ行こう。こちらは月というより、自然、湖に映る木々なのかな、と思うが、各々のタイトルは以下の通りだ。
折角なので大沼公園のリンクを貼っておこう。四季折々の美しい風景が楽しめる国定公園なので、函館近郊へ行かれる予定のある方にはお勧め。
※作品案内(2階)
2階は全体的に黄色が多い印象で、特に大理石の作品についてはあまり違いがわからなかったが、展示点数が少ないので、大方載せておこうと思う。
知識不足で、彫刻については、いまだに理解も共感も感動もそれほど大きくはできないが、絵画については、吸血鬼のように、その中核にあるエッセンスを取り込めたように思う。
このギャラリーでの次の展示も今から楽しみにしたい。