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イランが起源のお菓子Halvaを食べる

先日、久しぶりに東欧の食材を売るスーパーへ行った。
数年前にバルト三国へ行き、コロナ禍の2度目の夏にポーランドを縦断し、すっかり東欧の幾つかの食べ物にハマり、その後は頻繁に幾つかのスーパーを訪れていたシマ子。しかし7月からの体調不良と度重なる検査で、複数の食材を禁止され(特にコーヒーや香辛料がそれに当たる。一方、自主的に摂取を止め、今も食べていないものはチーズだ)、大方解禁されたのが10月下旬、完全解禁が11月下旬のため、正直、11月に入るまで食に楽しみを見出すことが困難だった。
体調不良の原因が分かった今(恐ろしい話だが、体内にはこれといった異常はなく、完全なる「ストレス」という診断だった。これは仕事のうやむや以外考えられない😱嫌な職場で働く皆さん、お気を付けください!)、恐れずにコーヒーも飲んでいるし、大嫌いな同僚はいないものとして目も合わせず完全無視を決め込んでいるが、それくらい割り切ると少しはラクになった気がする。

そういうわけで、久々に大好きな文字(読めないが、ポーランド語を見るとわくわくする)が見られるスーパーへ足を運んだシマ子。お気に入りの食材を幾つか籠に入れた後、最後に加えたのは「Halva」というお菓子だ。

こんなことを言うのは大変失礼だが、最も足しげく訪れるスーパーには美味しそうな見た目のお菓子がない。日本のデパ地下の美しいフランス菓子や繊細な季節の和菓子の見た目に慣れてしまっているせいかもしれないが、食べたい・買いたいと思うお菓子には日常的にはまず出会うことはなく、東欧に至ると更なる拍車がかかる。しかし、誕生日を少し前に迎え、コーヒーも飲めるようになった今、1つくらい未知のお菓子を買わずにはいられず、そそられない棚からまずはチョコレートを全て除き(アレルギーなのだ)、最も未知でサイズや味が複数あった、この「Halva」の一番小さいサイズを買うことにした。

「Halva」とは何か。


帰宅途中、ネットで調べると、どうも起源はイランということだった。

ハルヴァは、穀物、胡麻、野菜、または果物に油脂と砂糖を加えて作られる菓子。東はバングラデシュから西はモロッコまでの広い地域に見られ、様々な行事で重要な役割を果たすことが多い。ほとんどのレシピにはバターまたはギーが含まれるが、逆に一部では植物油を使う。ピスタチオ、胡桃、アーモンド、松の実などのナッツ類やレーズン、デーツなどのドライフルーツは必須ではない。
(中略)
ユダヤ人のつづり方である"halvah"は、時によっては、硬く、ゴマの味が濃厚なユダヤ人の製法を特に指して使われることがある。

ハルヴァの起源はイスラム化以前のイランにあり、それを提供する習慣は当時にまで遡り、おそらくイラン人によってイスラム世界に持ち込まれたものと考えられる。

Wikipediaより
ネットより
私が買ったのはこのカット2つ分くらいのサイズだった

食感はホロホロとしており、噛んだとたんに崩れ、少し落雁のような趣もあるが、味についていうと、最も近いのは、黄な粉を練り固めたもの、もしくは黄な粉にゴマペーストを混ぜたもの、という感じだった。見た目はどうあれ(カットされていない塊だと、壁土のように見えるものもある)、日本人にもなじみやすい味だった。

ネットより
プレーンの塊はこのような感じ。なにこれ、おから?ってなりませんか?🤭
ネットより
ピスタチオが入ると少しヌガーのようにも見える

材料も少なそうだし、一度作ってみようかな、と興味本位でレシピを検索してみた。そこで分かったのは、カロリーが尋常じゃない、ということだった。そんな現実を知ってしまうと、作る気力は失せ、次回もまた、今回と同じ一番小さいサイズを買おう、と決めたシマ子だが、、、「私、いくら食べても太らないわ」という羨ましい身体をお持ちの方、「作っても近所に配れば太るのはみんな一緒よ」という計算高い方(😆)のために、日本語のレシピのリンクを幾つか載せておこうと思う。
2本目のリンクには、東京でHalvaが買えるスーパーの情報も載っているので、作るのは面倒だけれど友達や家族と分けて食べてみたい、という東京にお住まいの方は是非行かれてみては、と思う。


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シマ子
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