コンブ養殖でカーボンオフセット
こんにちは、CoN部です。
「田村淳の大人の小学校」の公式の部活で、コンブ養殖で、海をきれいにし、カーボンオフセットをしながらそれをエネルギーに変えたり、プラスチックにしたり、を模索している部活です。
前回の記事にはたくさんの「スキ」をもらい、とっても励みになりました。
豚もおだてれば・・のように
調子に乗ってまた記事を書こうと思います。
今日は
コンブ養殖によるカーボンオフセットの可能性、とその難しさ
について
World Resources Institute (世界資源研究所)が出したレポートの日本語訳を添えて、コンブ養殖による二酸化炭素削減について書こうと思います。
冒頭の挨拶はこんな感じ
ブルーカーボンと呼ばれる、海藻、マングローブなどの藻場を再生させ、海の酸性化を防ぎ、効率的に(杉の木の5−50倍の速度)で二酸化炭素を吸収できます。ブルーカーボンは国をあげて!日本は取り組むべきですが、まだまだ認知度や活用、そして実際にどれくらいの二酸化炭素を削減できるのか、どれくらいの海の酸化を防ぐのか、具体的な数値はありません。それにはたくさんの資金と研究が必要だとこの冒頭に書かれています。
ではコンブ養殖はどうでしょう?
コンブは日本では親しみのある食べ物で養殖も何百年にわたっての歴史があります。しかし、海藻の98%はアジアで養殖されており、半分が中国での養殖です。そのほとんどが食用、つまり「カーボンオフセット」としては使えないのです。
例えば海藻を養殖してオーガニック肥料にする。今まで輸入していた肥料ではなく、隣の海で取れて乾かす、などの加工をした自然のものを使うと今まで使っていた肥料(加工+輸送にかかる排出量)から地元でとれた海藻由来の肥料にかえる。そんな地域型循環経済をして、社会全体でカーボンオフセットに繋げたい、という気持ちでCoN部はこういった発信をしながら魅力を伝えています。
広島県では昔からアマモが岸に上がると近くの農家の方が集めて畑に撒くそうです。そうすることで海藻のミネラル、二酸化炭素、窒素(これが現在の肥料の元になっている)成分が海藻から地面に戻り、美味しい野菜が育つそうです。昔の人の知恵を、世界に広めるチャンスです!
その他には牛のエサに混ぜることでメタンガスの排出が減る、免疫が上がり、暑さにも強くなる、など色々な海藻での研究が出ています。
日本においては、養殖の方法や生態系への影響などはもうたくさんの場所で養殖されているので問題がありませんが、他の国では「ここで育てたらリスクはないのか」「海藻が大量発生したニュースなどをみて怖い」アジア以外の国では海藻に馴染みがない分、悪いもの、のようにとられるケースが多いです。
また中国などで最近大型化したコンブの養殖場で成長に十分な栄養が行き渡らない、といったケースがあるそうです。海流のある場所、ではない場合、必要な二酸化炭素や窒素が足りずに育ちにくくなるケースがあります。
そういった場合、地下から水を汲み上げ、ポンプで押し上げるシステムを青島の研究所でテストしたところ、通常の4倍の収穫量になったそうです。
少し専門的な話が多くなりましたが、海藻の養殖が注目を集めている!という記事でした。
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