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家族を俯瞰して見る
膠原病になり寒い地方にある実家にこの冬は帰省しないことに決めた。
父が亡くなり一人暮らしをしている母だったが、近くに妹家族が住んでいるので安心ということもある。
私の父は気難しく頑固な性格だった。母が大変そうだということもあって三姉妹はなにかと母に肩入れをしてきた。しかし、離れてみると母の強かさも感じられるようになってきた…。上手に子どもたちに甘えられる母は本当にコミュニケーション能力が高いと思う。
それでいて一人暮らしを謳歌しており妹たちの
「一緒に暮らそうか…?」という提案も跳ね除け
生活を楽しんでいる。
母は専業主婦だったけど、精神的には一人でいる時間を楽しんでいて自立していると思う。そしてなにより憎めない性格をしていてまわりの人に愛されやすい。
父の方が会社員として真面目に働いてきたのにも関わらず人望の方がいまひとつでなにか不器用な生き方だった気がして今となっては可愛相な気持ちにさえなってしまう…。
私の育った時代はまだまだ学歴偏重だった部分もあり高学歴だった父親はそこにいつもプライドを持っていたけど、母にはそのプライドさえいつもバッサリと切られ晩年は完全に母の強かさに根負けしていた。
母の胆力は本当に凄いと思う。
気の弱い私は結局その胆力に惹かれてしまい母の我儘も多目に見たくなる。
多分母とは相性が良いのだろう。
コミュニケーション能力に長け弱さやいろんな感情を
のびのびと表出できる母が可愛いとさえ思ってしまう
どちらかというと私は感情を抑えがちなので…
そう思えるのも家族と適度な距離をとれている今の環境のお陰かなと感謝している。
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