[血と惨劇のクリスマス?] ピンク鳥🐦の最期?無残に八つ裂きにされたピンク羽?
あらあら、誰が飛んで来たかと思えば『ソワソワピンク鳥🐦博士』と『食べられピンク鳥🐦助手』ではないですか。
今晩はピンク鳥🐦村で盛大なクリスマスピヲピヲパーティーが開催されるようですね。
博士🐦「おっ、ちょうどいい止まり木があるぞ。ここらで少し休もう。食べられピンク鳥🐦君。ピヲピヲ🐦」
助手🐦「良さそうな止まり木ですね、博士。ピヲピヲ🐦」
博士🐦「もうこんな時間になってしまったようだ。我々ピンク鳥🐦の羽でもうひとっ飛びすれば、ピンク鳥🐦村のクリスマスピヲピヲパーティーには間に合うだろう。ピヲピヲ🐦」
助手🐦「そうですね、博士。ピヲピヲ🐦 それにしても、今年もボクらのピンク鳥🐦仲間たちが随分と『焼き鳥』にされてしまいましたね ToT🐦 でも今は、ボクらがこうして無事にクリスマスヲ祝うことができることに感謝しなければならないのでしょうね ToT ピヲピヲ🐦」
博士🐦「そうだね、食べられピンク鳥🐦君 ToT いつ『焼き鳥』にされるかわからない我々ピンク鳥🐦としては、無事に年ヲ越せるというのは、ありがたいことだね ToT ピヲピヲ🐦」
そこで空からパラリパラリと雪が降ってきた。
博士🐦「食べられピンク鳥🐦君、雪が降ってきたようだね。あの軒下の陰になったスペースに移動しよう。ピヲピヲ🐦」
助手🐦「ちょうど雪を凌げそうなスペースですね、博士。ピヲピヲ🐦」
パタパタパタパタ~ッ🐦🐦
2羽のピンク鳥たち🐦🐦は雪を避けるため、軒で覆われてこじんまりとしたスペースにパタパタと移動し、暫しの羽休めを続けた。
博士🐦「食べられピンク鳥🐦君、そろそろピンク鳥🐦村に戻るとするか。ピヲピヲ🐦」
助手🐦「そうですね、博士。ピヲピヲ🐦」
そのときである!
何やら恐ろし気な獣の唸り声が聞こえた。
グルルルルルル~ッ!
ピヲッ?🐦🐦と振り返った2羽……。
……そこには……。
ガ~ッ!
何と……
巨大なツキノワグマが!
博士🐦&助手🐦「ピヲ~ッ ToT 🐦🐦」
博士🐦「何でこんなところに熊がっ! ピヲピヲ ToT🐦 最近、人間の居住エリアにも熊が多く出没するようになったらしいからね ToT ピヲピヲ🐦」
助手🐦「博士、人間界のニュースヲ解説してる場合ではないですよ ToT ピヲピヲ🐦」
ピヲ?🐦🐦
博士🐦「いや、食べられピンク鳥🐦君、よく見たまえ。太字のナレーションに騙されるところだったよ。あれは熊ではない。黒猫だ! ピヲピヲ🐦」
助手🐦「ピヲ?🐦 く……くろねこ?……あっ、そう言えば……確かに ピヲピヲ🐦」
た……確かに……先ほどは『巨大なツキノワグマが!』と白熱気味でナレーションしてしまったが、アレはどう見ても巨大な「黒猫」だ……エヘヘ。
…………🐦🐦。
助手🐦「エヘヘじゃないですよ ToT🐦 余計なナレーションでボクらを怖がらせないでください ToT ピヲピヲ🐦」
博士🐦&助手🐦
「猫🐱なら大丈夫……ピヲ?🐦🐦」
………?!
ミャ~ヲ~~~~ッ🐱!
博士🐦&助手🐦「ピヲ~ッ ToT 🐦🐦」
博士🐦「博士、ボクら鳥🐦ですよ ToT 猫でも十分にまずい状況だと思いますよ ToT ピヲピヲ🐦」
助手🐦「そうだね、食べられピンク鳥🐦君、今度こそパタパタと逃げようToT ピヲピヲ🐦」
パタパタパタパタ~ッ🐦🐦
2羽は軒下のスペースから逃げようとパタパタした。
……しかし……
ミャ~ヲ~~~~ッ🐱!
巨大な黒猫は後ろ足で立ち上がると同時に前足を大きく振り上げ、仁王立ちになって、2羽のピンク鳥たち🐦🐦の行く手を防いだ!
博士🐦&助手🐦「ピヲ~ッ ToT 🐦🐦」
パタパタパタパタ~ッ🐦
『ソワソワピンク鳥🐦博士』が、何とかスレスレのところで巨大な黒猫の右脇を飛び抜けた。
……しかし……、『食べられピンク鳥🐦助手』は、今や壁を背負うかたちで巨大な黒猫にすっかり退路を塞がれてしまった!
助手🐦「ピヲ~ッ ToT 🐦」
博士🐦「食べられピンク鳥🐦く~んToT 逃げるんだ~ ToT 飛ぶんだ~ToT ピヲピヲ~🐦」
助手🐦「博士~、ムリです~ ToT この化け猫にピッタリと道を塞がされています~ ToT ピヲピヲ🐦」
前足を高々と頭上に掲げ、ジリジリと迫り来る巨大な黒猫……。
ミャ~ヲ~~~~ッ🐱!
助手🐦
「ピヲ~ッ ToT 🐦 食べられてしまう~ToT🐦」
博士🐦「食べられピンク鳥🐦く~んToT ピヲピヲ~🐦」
助手🐦「博士~、もうムリです~ ToT 博士はこのまま逃げてください ToT せっかく『焼き鳥』を逃れ、ピンク鳥🐦村のみんなと楽しくクリスマスを過ごせると思っていたのですが、ボクはどうやら、この化け猫に食べられてしまう運命なのです~ ToT 博士~、これまで色々とありがとうございました。ピンク羽振り合うも他生の縁 ToT ピンク鳥🐦村のみんなにもよろしく伝えてください~ ToT みんなには、ボクが食べられても悲しまないでと伝えてください ToT ボクは見事に『贖罪』を果たし、『食材』になったと伝えてください~ ToT ピヲピヲ🐦」
博士🐦「食べられピンク鳥🐦く~んToT ピヲピヲ~🐦」
※※※※※
~ [エンディングテーマ] ~
(曲名:『無残にピンク羽を八つ裂きにされ、食物連鎖の宿命に基づき、生きたまま食われる哀れなピンク鳥🐦』
作詞:ハミングバード)
『ピヲ~♪ ヲわり~だね~♫
鳥🐦が~♪ 小さく見える~♫
僕は思わず~♪ 鳥🐦ヲ~♫
抱きしめたく~なる~♫』
……ジワジワとにじり寄る巨大な黒猫……。
間もなく無残に食べられてしまう『食べられピンク鳥🐦』……。
これが宿命と言えど……聖なる夜に何とも酷な……。
助手🐦「ピヲ~ッ ToT 🐦」
博士🐦「食べられピンク鳥🐦く~んToT こんなハッピーな夜に~ToT ピヲピヲ~ToT🐦」
『僕は思わず~♪ 鳥🐦ヲ~♫
抱きしめたく~なる~♫』
……ジワジワとにじり寄る巨大な黒猫……。
食べられる直前の『食べられピンク鳥🐦』……。
聖なる夜に何とも酷な宿命……。
助手🐦
「ピヲ~ッ ToT 🐦 博士~、今までありがとうございました~ ToT🐦」
博士🐦「食べられピンク鳥🐦く~んToT ピヲピヲ~ToT🐦」
(BGM:スローなテンポで)
『僕は~思わず~♪
鳥🐦ヲ~♫
抱・き・し・め・た~く~な~る~♫』
……ジワジワとにじり寄る巨大な黒猫……。
(BGM:スローなテンポでフェイドアウト)
『抱・き・し・め・た~く~な~る~♫』
もはやこれまで……。
閲覧注意!
あと1スクロールで、化け猫は遂に『食べられピンク鳥🐦』の自慢のピンク羽を残虐にベリベリと毟り取り、『食べられピンク鳥🐦』を生きたまま頭からバリボリと貪り食うことになるだろう……。
そして皆さんは、聖夜にこだまする『食べられピンク鳥🐦』の苦痛に満ちた断末魔の悲鳴を聞くことになるだろう……。
助手🐦
「ピヲ~ッ ToT 🐦 皆さん~、さようなら~ ToT ボクは食べられてしまいますが、メリークリスマス~ ToT ピヲ~ッ ToT🐦」
博士🐦「食べられピンク鳥🐦く~んToT 世の定めとは言え、我々ピンク鳥🐦の宿命は何て哀しいんだ~ ToT ピヲピヲ~ToT🐦」
さあ、残酷だが、これがこの世の現実の姿!
『食べられピンク鳥🐦』が鳴き叫びながら貪り食われる無残な最期を見届けよ!
……遂に!
遂に『食べられピンク鳥🐦』に襲い掛かる巨大な黒猫!
ミャ~ヲ~~~~ッ🐱!
バサバサバサバサバサッ!
助手🐦
「ピヲ~ッ ToT 🐦 痛い~ToT ピヲピヲ~🐦」
博士🐦「食べられピンク鳥🐦く~んToT ピヲピヲ~ToT🐦」
助手🐦「ピヲ~ッ ToT」
博士🐦「食べられピンク鳥🐦く~んToT ピヲピヲ~ToT🐦」
抱きッッッッッッッッッッッッ!
博士🐦「食べられピンク鳥🐦く~んToT」
助手🐦「博士~、痛……ToT🐦……アレ? 痛くない……。ピヲ?🐦」
博士🐦「あぁ~、食べられピンク鳥🐦くんが食べられてしまう……ToT」
助手🐦「博士~、バタバタバタッ……く…苦しい……🐦」
博士🐦「ん? 食べられピンク鳥🐦くん? 大丈夫か~……ToT🐦」
助手🐦「博士~、何か……化け猫にハグされてるんですが……🐦」
……見ると巨大な黒猫は「ヨシヨシ」と子猫を可愛がるかのように、『食べられピンク鳥🐦』を抱き抱きしている……。
博士🐦「気を付けろ、食べられピンク鳥🐦くん! 猫は獲物をすぐに〇ろさずにジワジワと弄ぶらしいぞ……ToT🐦」
助手🐦「博士~ ToT🐦」
……それから巨大な黒猫は、『食べられピンク鳥🐦』の顔をペロペロと舐め始めた……。
助手🐦「博士~ ToT🐦 この状況はいったい何でしょうか ToT ピヲピヲ🐦」
博士🐦「食べられピンク鳥🐦くん! ペロペロと味見されてるのかもしれないぞ! いきならガブリとくるかもしれん ToT 気を付けるんだ……ToT🐦」
そのとき、家の玄関のドアが開き、1人の女の子が出て来た……。
その子は暫くキョロキョロと周りを見渡した後、軒下のスペースにいた黒猫を見付けた。
「お姉ちゃ~ん! ソラ見付けたよ~! 屋根の上で小鳥さんたちと遊んでる~」
「どうしたの~、レファ! まませんせいと一緒にクリスマスケーキ作ってる途中でしょ! 戻ってきなさい!」
外に出て来た2人の女の子は、黒猫に大声で叫んだ。
「ソラ~! もうすぐ晩ごはんですよ~。お家に戻ってらっしゃい!」
その声を聞くと、黒猫は『食べられピンク鳥🐦』を解放し、プイッと顔を背け、2人の女の子たちの方へスタスタ~ッと駆け出して行った。
猫は本当に気まぐれですね。
博士🐦「食べられピンク鳥🐦くん、今のうちだ! 早くパタパタ逃げてきなさい。ピヲピヲ🐦」
パタパタパタパタ~ッ🐦
助手🐦「博士~、怖かったです~ ToT 猫🐱に食べられるかと思いました ToT ピヲピヲ🐦」
博士🐦「さあ、早めにこんな危ないところは離れよう。ピヲピヲ🐦」
女の子のお姉ちゃんの方が家に入る前に、2羽のピンク鳥たち🐦🐦に向かって叫んだ。
「ピンク鳥🐦🐦さ~ん。メリークリスマ~ス!」
それを聞いて、妹もマネをした。
「ピンク鳥🐦🐦ちゃ~ん。めりいくりちゅまー!」
そのとき、家の中から2人を呼ぶ声がした。
「ドミ~、レファー、ダメじゃない、もうちょっとでクリスマスケーキが出来上がるから、ソラと一緒に戻っていらっしゃ~い。その後で、シドのおしめも換えなくちゃならないんだから」
その声を聞くと、2人の女の子は家の中に入って行った。
「は~い、まませんせー!」
「は~い、まませんせー!」
助手🐦「博士、あの子たち、ボクらに何か言ってたんですかね。ピヲピヲ🐦」
博士🐦「まさか、人間が我々に話し掛ける筈もないだろう。さあ、こんな物騒なところからはさっさとパタパタ飛び立って、ピンク鳥🐦村のクリスマスピヲピヲパーティーに急ごう! ピヲピヲ🐦」
聖なる夜の奇跡が起こったのか。
今回は生存シナリオだったようで良かったですね、ピンク鳥🐦🐦さん。
でもでも、ピンク鳥🐦🐦には、様々な残酷シナリオも用意されているようですから、今後も気を付けてくださいね♡
ドミと呼ばれた女の子が玄関のドアを閉める直前、黒猫はもう一度ヒョコッとドアの間から顔を出した。
そして、2羽のピンク鳥たち🐦🐦の方を向いて、ひと声鳴いた。
ミャ~ヲ~~~~ッ🐱!
(完)
~補足~
↓ 本作は『ドミちゃんのハンバーグ』のスピンオフ作品です。
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