株式会社ツブエス

夢と感動と青春を。 ー株式会社ツブエスー プックソダサ 何でもありません。 我々株…

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夢と感動と青春を。 ー株式会社ツブエスー プックソダサ 何でもありません。 我々株式会社ツブエスは 未来で広く楽しまれているゲーム、enter the blue springを題材とした小説をお届けします。 見て頂ければ幸いです。 クデラより

最近の記事

ケッショウー弱さが災いするー#3

魔王城本丸 魔王城の最も上層部に位置する本丸。 座る者のいなくなった玉座はどこか寂し気に佇んでいる。 トルバ「……悪いねリーグス……俺がこの戦いで得るものは、きっと何もない。 今更勇者になろうなんて気もないし、リーグスに恨みがあるわけでもない……だから、この勝負はお互いにとって、無益なものになってしまうと思う」 ーー魔王が敗れた。 しかし"彼"にとってそれは、目的を達成するために必要なことでしかなく、彼自身が真に求めているものではない。 それは友人との戦いでさえもそ

    • Enter the blue spring(小説)#14(後編)

      ガンッ! ガンッ! すっかり日差しも弱くなり、今にも夜が訪れそうな金沢八景。 その街を3人のレイダーが激しい攻防を繰り返しながら飛び回っている。 奈義子、一花、音邪の3人だ。 彼らはお互いの武器で激しく斬り合って火花を散らしながら、何やらわけのわからないことを言っている。 一花「さ〜て! 次回の『Enter the blue spring』は〜!?」 音邪「ジャスオです〜! ついこの間ゲームをやっていたら、何とラスボスまで辿り着きました〜! でもそのラスボス戦でたまた

      • ケッショウー敵は蹂躙するー#2

        魔王城正門前 ゴゴゴゴゴゴゴ…………! 上空には暗雲が立ち込め、周囲を巨大な堀と街が囲む魔王城。 この城の正門には巨大な南京錠が取り付けられ、二人の門番がそれを守っている。 ワムパ「…………あー、飽きるわーー、この仕事。 毎日毎日ここにつっ立って、敵が来たらとっちめて、その繰り返し。 『ワークライフバランス』って知らねえのかって聞きたくなるよなー、ホント」 ラビティー「はあ……またその話? もういいじゃない、決まったことなんだし。 『人事』には人間だろうと魔物だろう

        • Enter the blue spring(小説)#14(中編)

          夕方の仄暗い街の道路。 二人の未来人がレイダーに変身して睨み合っている。 音邪「……そうか。 負け戦であろうと、背に腹は変えられんといったところか……」 未来「ケッ、何も言わずとも察するのが、お前らしいな……」 『世界の理』を破壊しようと目論む清聴 音邪。 快人の要請で音邪を狙う雷銅 未来。 双方強力なレイダーに変身できる未来人である。 未来「……ところで、1つ聞こうと思ってたんだが、どうしてお前は『世界の理』を狙うんだ? お前のことだ、どうせ『青春スコア』絡みな

        ケッショウー弱さが災いするー#3

          ケッショウ ーそれを食べれば『なれる』ー#1

          あらすじ 我々の世界からそう遠くはないファンタジーな並行世界。 ここでは魔法や特技が使える人間と、そうでない人間の両方が混在し、共生して社会を営んでいる。 そんな世界に生きる一人の男、『トルバ』は、『勇者』になるための試験を受けに行くものの、『特技も呪文も転生経験』もないただの人間だったので、会場にすら立ち入ることができずに不合格にされてしまう。 勇者になりたいと強く願っていたトルバは、未だ勇者になれていない現状を歯がゆく思いながら、『何でも屋』という最近流行りの企業を

          ケッショウ ーそれを食べれば『なれる』ー#1

          Enter the blue spring(小説)#14(前編)

          キーン……コーン……カーン……コーン…… 放課後の始まりを告げるチャイムが清秀沢高校に鳴り響く教室。 快人は帰りの会が終わっていつものようにリュックを背負い、まだ少し賑やかな教室を背に去っていく。 生徒「快人、またな!」 快人「うん、さよならー!」 生徒たちも快人と同じように帰り始め、これからの自由時間を楽しみにしている。 今日は前期の成績を決めるため、清秀沢高校の先生たちが職員会議を行う日だ。 顧問がいなくなるため部活は一律オフ。 期末テストも終わった生徒たちの放

          Enter the blue spring(小説)#14(前編)

          ケッショウー"私"の逃亡生活(笑)ー#6

          クデラ「はあ……どうしよう。」 橙色に染まった鉄道橋の高架下。 とうとうこの世界でも逮捕される恐れが出てきた私は、すっかり途方に暮れ、路上で座り込んでいた。 クデラ「……まあでも、我ながら私は優秀な人材だと思っているし、ツブエスも私をクビにすることは不可能だろう。つまり、ここはさておき、あっちでは訴えられずにのうのうと生活できるってわけだ……でも、"趣味"で色々やった後の後始末が、ちょっと面倒になるなー。」 この世界で物思いにふけりながら、私はぼんやりと朝日を眺める。

          ケッショウー"私"の逃亡生活(笑)ー#6

          Enter the blue spring(小説)#13

          サッカー部 顧問「ええ……君たち。最近ねー、まあ音邪君を除き、ちょっと練習がさ、足りなくないかい?」 生徒「…………」 清秀沢高校のサッカー部。 部室からは夕日の光が漏れ、普段なら生徒はもう帰っている時間帯だが、今日は所属する生徒全員が残されている。 その理由は生徒たちの練習態度にあった。 顧問「2年生3年生、彼らは分かる。大会に向け、必死にやってると思う。たださ、君たちはさ、なーんか違くない?ちょっと本気度足りてなくない?練習の日頃のパフォーマンス、これがはっきり言

          Enter the blue spring(小説)#13

          ケッショウー奴が再来するー#5

          ザーーーザーーー……………… リーグス「…………何の真似だ? ーーーー青龍!」 重たくのしかかるような強い雨の降るビサイド・ステーションのホーム。 ラティスの魔法により頭が狂ってしまっているリーグスと復活した青龍が、お互いに睨み合っていた。 リーグス「式神風情がこんなところに何の用だ?大人しく街の警備でもしてろ!」 青龍「フン、そういうお前こそ、勇者のくせに雑魚の群れに発狂し、挙げ句の果てにはサイコパスに早変わり……その体たらくで何ができると言うのだ?」 リーグスと青

          ケッショウー奴が再来するー#5

          Enter the blue spring(小説)#12

          2019年 2次元世界 生徒会会議室 放課後の時間、快人たちが所属する生徒会で、体育祭の企画会議が開かれた。 快人「来たるべき体育祭に備えて、種目決め、パフォーマンス部門のネタ、当日プログラムの作成や準備の流れを、今回は決めていただきたいと思います。 Aグループは種目決め、Bグループはネタの収集、Cグループにはプログラムの作成と準備の流れをお願いしたいと思います。では、総員活動開始。」 快人は生徒会をまとめて的確な指示を出し、効率良く仕事を進める。 零斗「やれやれ。あい

          Enter the blue spring(小説)#12

          Enter the blue spring 〜皆のモーニングルーティン〜 未来、零斗、玲奈編(クデラの趣味のコーナー#4)

          『enter the blue spring』 プレイヤーが『青春』を求めて世界を旅する、4014年発売の最強のロールプレイングゲーム。 このゲームは各時代の『青春』をどっぷりと感じられるように、地球外生命体からもたらされた謎のテクノロジー『マスターゲットレイダー』を用いて、プレイヤーの体を『アバター』に変え、それを実際に存在する『並行世界』に送り込む。 このユニークでリアルなシステムが大ヒットに繋がり、4018年には『神ゲーオブザイヤー』で堂々の1位を記録した。 ところ

          Enter the blue spring 〜皆のモーニングルーティン〜 未来、零斗、玲奈編(クデラの趣味のコーナー#4)

          ケッショウーその災いに打ち勝つー#4後編

          ビサイド・ビーチ 中華街 青龍「フハハハ!どうした、そんなものかトルバァ!」 白虎「そうだぞトルバ!お前ほどの男が、何故反撃してこない!?」 トルバ「くっ…………くそ……!」 青龍ら四神獣の本気の猛攻。 トルバは攻撃を耐え凌ぎ、あることを気にしながら彼らと戦っていた。 トルバ(弱ったな……俺がこの場から少しでも離れないと、まだダンボール箱に隠れたままの女の子が巻き込まれる……かといって下手に反撃すれば、玄武の甲羅が隙をついて俺に炸裂するだろう……俺か彼女が息を潜めるダン

          ケッショウーその災いに打ち勝つー#4後編

          Enter the blue spring(小説)#11

          屋上 快人「はあ……」 玲奈「どうしたの?ため息なんかついて。」 温かい春風が吹くのどかな昼休み。 快人たち一行は高校の屋上でご飯を食べていた。 快人「いやー、やっぱ、生徒会の活動、疲れる……」 連日快人たちは生徒会の活動に追われ、いくら屈強な彼らといえど疲労困憊。 特に、生徒会長とサーバーの管理という2つの役目がある快人は疲れが目立つ。 快人「というかさー!何で皆して俺を生徒会長にするのーー!? 僕現実では授業中に教室の隅で真面目にノート写してるだけの学生だって、皆知ってる

          Enter the blue spring(小説)#11

          Enter the blue spring(小説)#10

          年末の回のあらすじ 音邪「あー、総合だりぃ。何テーマ『青春』って? てか、論文書くのは無理だろ、どう考えても。」 快人「まあまあ、書かないと単位取れないから。」 音邪「そっか、じゃあ、カンニングするぜ!!」 快人「は?」 →本当にやる。 音邪「マスゲト(マスターゲットレイダー)でNPCの記憶を閲覧するぜ!そんでそれを俺が体験した風にして論文提出すりゃ」 マスターゲットレイダー「無理。こいつのは無理。」 音邪「あーFA◯◯!」 →邪魔者は消す思考 音邪「原因のボス倒してさ

          Enter the blue spring(小説)#10

          クデラの趣味のコーナー#3(『新年あけましておめでとう!』の巻)

          株式会社ツブエス オフィス クデラ「あー、ア◯プラもう飽きたわー。」 ツブエス「じゃあ仕事しましょうよ。」 クデラ「いーや、今年始だから働かない。」 ツブエス「それはあっちの世界の話でしょう……」 クデラ「あっそうだ、今まで溜めたenter the blue springを見ようぜ!私たちのものだし、月何円とかかからないしさー。」 ツブエス「ちょっと!何時間かかると思ってるんですか!?ダメです!仕事に戻りますよ!」 クデラ「じゃあ切り抜きつつ見てくかー。」 ツブエス「そういう

          クデラの趣味のコーナー#3(『新年あけましておめでとう!』の巻)

          Enter the blue spring(小説)#9 大晦日拡大SP

          パーキングエリア 上空 快人「え、どういうこと?」 音邪「さあな?お前が奴らを倒したあと、奴らのアバターを隠したんだろ? その隠したアバターたちに聞いてみればいいんじゃないのか?」 快人「ええ?あれもう中の人いな」 ドーーーン! 突如として大きな音が空まで轟いた。 快人「な、何だ!?」 パーキングエリア 3階 未来「待て待て待てーー!今度は絶対お前に勝つからな!」 奈義子「無理ですよ。私は絶対に負けません!」 未来「いいや!PVPに絶対なんてないね!」 未来は第1話で負け

          Enter the blue spring(小説)#9 大晦日拡大SP