映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」Everything Everywhere All at Once (A24のバッジ欲しい)
話題になった通称“エブエブ”です。
第95回アカデミー賞で、
10部門11ノミネート、
作品、監督、脚本、主演女優、
助演男優、助演女優、編集の
7部門を受賞した作品だから・・・
面白かった!と
思いましたが、
これがもし酷評されていたなら、
正直自分がこんな風に思ったのかな・・・
と疑問を感じるような作品でした笑。
専門家たちが良いって言ってるんだから、
やっぱ面白いんだ、
いやぁ面白いに決まってる、
うんうんそのはずだと
納得してしまった気もします。
ですが、昔、
映画「オースティン・パワーズ」を
初めて観たときのような衝撃感がありました。
こんな映画観たことない~!
すごすぎる〜!
というような驚きと感動がありました。
エブエブもやっぱり声を出して何回も笑いました!
そして、悲しくて泣きそうにもなりました。
(これは年齢のせい?
反抗期の子供がいるせい?)
とにかく石のシーンが好き♪
『母という呪縛 娘という牢獄』
を読んだあとでこれを観て、
母娘とは複雑なものなのかもしれない、
と思いました。
この映画の個人的に印象的な部分を
3つあげますと、
① 人生に疲れている
主人公エブリンは人生に疲れ切っています。
(わたしも同じです・・・)
家のコインランドリー経営、
父親、娘、頼りない夫。
すべてが自分の手にかかっているようで、
休むことが出来ません。
わたしも
仕事して、
子供の送迎して、
掃除して、
料理して、
お風呂洗って、
部屋を片付けての繰り返し。
子供に勉強してほしいし→上手くいかない、
ヨガもしたいし、
本も読みたいし、
映画も観たいし、
文章も書きたいし、
あーなんか疲れた、
子供を産んで
夜泣きが始まったあの日から、
何年たてばゆっくり眠れる日が来るの?
と、いつも思っています。
② パートナーに疑問を感じている
先日、実は
わたしはコロナに感染したのですが、
かからなかった主人がね、
なんにもしなかったんですよ・・・。
鬼畜だな、
と思いました。
38度5分の体で洗濯物をたたみ、
消化の良いうどんを
自分で作って食べていました。
みんなが使った皿も洗いました。
ふらふらするので、
怒る気力もなく、
ただたまっていく家事を
少し楽になった時にこなしていました。
この人、なんも頼りにならん、
いやなんでこの人と結婚したんだろ?
と絶望的な気持ちになっていた時に
この映画を観たので、もうね、
共感です!はい!
子供ももう他人みたいになっていきますしね。
エブリンがそんな私の気持ちを
消化してくれました。
③ キー・ホイ・クァンは魅力的
映画『インディ・ジョーンズ魔宮の伝説』を
観たことありますか?
わたしが子供の頃、金曜ロードショーで
よく放送されていました。
その頃はレンタルビデオもお安くなかったので、
テレビで放送する映画を
楽しみにしていました。
サルの脳みそを食べる?
ようなシーンがあったと
思うのですが、
遊びに来た友だちに、
ビデオ録画したそのシーンを見せて
怖がらせたりしていた思い出がありますね。
(なんでそんなことをしていたのかは不明。
今だったら変な噂が広まって、
近所でやばい子供のレッテル貼られるところでした)
この映画の少年役がキー・ホイ・クァンです。
少女だったわたしは、
この男の子かっこいいなぁ!と思って観てました。
当時、映画『幽幻道士』も流行っていて、
そこに出演している少年たちと
キー・ホイ・クァンに憧れていました。
結局、鬼畜なカエル男と結婚しましたが・・・。
(カエル男のくだりはこちら・・・↑)
このキー・ホイ・クァンが
賞をとったのは大きくうなずけます。
すごい存在感でした。
演じ分けが素晴らしいです。
そのひとつひとつが似合っているし、
キー・ホイ・クァンであって、
キー・ホイ・クァンでない、
この映画にぴったりでした。
この映画は説明は難しいです。
百聞は一見にしかずです。
賛否あると思いますが、
一度は観ても良いと思います。
この映画に似てる映画はないですよ。
気になった方は是非観てみてください〜。