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塔11月号 掲載歌

こんにちは。
待ちわびた塔11月号が届きました。
若葉集から作品2に移って二回目。たくさんの作品の中に混じってぽつんと載っている自分の歌を見つけるのは、やっぱりちょっと難しいですね。
でも、今月号も五首、載せていただきました。


163p


会社員生活の後半、十年くらい、着物で通していたことがあります。
自由な気質の会社で、上司に相談してみても、
「昔は受付の人がずっと着物で来てたよ。それもうちらしいって良い評判だった。大丈夫だと思うよ」
と言ってもらって、勇気を出して、そろそろと。
何年も続けていると、
「実は私も着物で来たかったの」
という人も出てきて、社内で私以外に三人くらい、折にふれ着物で来る女性社員がいるようになりました。

その後、私は太ってしまったので、そのころの着物は箪笥に入ったまま、手を通せずにいますが、なんとか、こうにか、今一度着られるところまで体重を戻したいものです。

この歌は、次女がお祭りに行きたいから浴衣を着せて! と、言い出したところから始まります。
急に言うんです、急に。
当日の午後三時くらいに言い始めるわけです。
もう、大慌てで箪笥をガサゴソして、藍の浴衣を引っ張り出して、半幅帯をぎゅうぎゅう締めていると、そんな、着物一辺倒だったころのことがふっと思い出されました。
なんとかかんとか形にして、長女も一緒に行くというのでこちらも着せ付け、送り出して、ほっと一息。
それが一首目。

他は、別々の時に作っていたものですが、こうして選んで頂くと、まるで連作で書いたように見えるのが不思議なところです(いつもそうなるので、いつも不思議だなぁ、と思っているのですが、それが選者の方のお力なのかもしれませんね)。
投稿した十首のうち、載らなかった方は、盂蘭盆の話や、結局私は墓守役だなぁ、と思ったことなどを詠んでいます。夫に「今月の掲載歌だよー」って見せたら、「夏の怪談みたいだね」と言われました(笑)

いつも、どんな風に選んで頂けているか、ドキドキしながら探すのですが、どう選んでいただいたとしても、こうして読んで選して、掲載していただく場所のあること、とても貴重で嬉しいことだなぁ、と思います。

このところ、なんで短歌を始めたんだっけ、などと、自問自答したりしていたのですが、とにかく、この千年続く詩形にくらいついてやっていこうって、今一度思いました。

これからも、どうぞよろしくお願いします(^^)


最後に、浴衣を着せた娘二人です(帯にケータイを挟むのは、私も何度もやっていました💦)

この後、車で町へ降りて行きましたw

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