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塔十月号 掲載歌

十月号から、若葉集を卒業して作品2に来ました。
探すの、ドキドキしますね。
誰の欄にいるのか、どのあたりにいるのか、何首採ってもらえているのか・・・。楽しみが広がっていきそうな気がします。

さて、初回の今月は永田淳さん選で五首選んで頂きました。131pにいます。

こんな風に泣きたかったのかもしれずベートーヴェンの「運命」を聞く
「革命」を悲鳴のように弾いたあと友はどこかへ飛び出てゆけり
寄せる波引いてゆく波感情は太古の海に生まれた力
キャンプ中ゆれる灯みつめ子は話すポツリポツリと生きる悩みを
手のひらに手のひらあわせゆっくりと慣れてゆきたいあなたの温度

131p

高校時代、好きな作曲家はベートーベンでした。
友達には、「えぇ?ベートーベンって重くない?」とか、「モーツアルトの軽さの方が好きだなぁ」とか、「ショパンが」とか、いろいろクラッシック談義があり、まぁ、ベートーベンは嫌いという人が多かったです。いやぁ、「田園」とか、穏やかな曲もあるんだけどなぁ、ピアノ曲の「月光」もベートーベンなんだけどなぁ、と思いつつ。まだ第九に染まる前の高校生的には、ベートーベンと言えばやっぱり「運命」と、変な髪形でしたよねw

私、「運命」も、もちろん大好きなのです。
確かに大げさっぽいし、「ちょっと大きな声出さないでよ、恥ずかしいな」的に若い女性が思うのも当たり前だとは思うのですが、私はあの、大舞台の中スポットライトが当たって泣き崩れる女優! みたいの、好きなんですよね。悲劇の主人公。うん、好き。
なおかつ、結構気持ちを上げてくれるので、試験の日とか、電車の中で「運命」を聞きながら学校まで通ってました(←変なヤツ認定)

「革命」を弾いたあと友達が教室を飛び出ていった話は、本当にあった話です。高校生、うまい人なら弾けるのでしょうが、暗譜であの曲が弾けるのって、すごいですよね。弾き終えた直後、バンッと蓋を閉じて激情のまま走る彼女を見ながら、音大に行くのを両親に反対されたのかなぁって思いました。それなりに進学校だったので、普通大学の良いところに行った方が現実的っていう話になったのではないか、と。
わすれられない光景です。

短歌を始めて、歌詞のある歌がウルサイ時があるので、またクラシックを聴き始めました。ラフマニノフとかドビュッシーとか、範囲も広がってきましたし、YouTubeなどにもたくさん音源が残っているので、楽しく聞いています(今も「革命」視聴中)

結局、短歌もそうですが、ドラマティックなものがすきなのでしょうね。

それは自分の好みなので、大事にしてあげていこうと思います。
(もちろん、モーツアルトもショパンも好きです)

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