仕事のクリエイティビティ
私は営業マンだ。営業という、自分の仕事が好きだ。今日も、とても楽しい時間だった。もちろん楽しいに加えて、成果が出れば申し分ない。成果は出たり、出なかったり。
毎年3月は締めなので忙しい。これはしょうがないことだけれど、なんだかんだでめっちゃ忙しい。もっと平準化したいと、いつも思う。年々平準化は進んでいるとも思うが、それでも、3月は忙しい。
よく、AIやコンピュータに仕事を奪われる、というようなことを聞く。今日は、そうはならないよ、ということを書きたい。たしかに、過去のワープロや、これからはコンビニのレジ打ちなど、なくなるだろう仕事はある。しかし、仕事の本質が価値を生むことであるとすれば、価値に近いところで仕事をしている人ほど、仕事はなくならない。
自分の仕事に置き換えてみる。ただの販売という意味で、営業マンがいらなくなるシーンは多くなるだろう。例えばネット販売や、販売そのものをコンピュータにやらせることも増えるだろう。私はコンビニのレジは、セルフでも全然構わない。ユニクロなどは、店員と会話しなくてよいので、とても良い。宅配も置いといてくれるならそれで良いし、Uberも好きだ。
しかし、交渉を伴うような営業、とくに法人営業などはなくならないのではないか。買う側のリテラシーが超高くて、自分でネットで全部揃えられて、かつ決定権者の方ならまだあり得る。しかし、そんな方は、ほとんどいない。法人の場合はふつう、選定者と決裁権者が別のケースが多い。また、リテラシーが低い場合(お客様に怒られそうだが)も結構多い。だから、商社はなくならないし、営業職もなくならない。
相談相手として、AIが発達した場合の可能性はあるだろう。だが今の時点で、人間のわがままな要望をちゃんと理解して聞いてくれるAIはまだできていない。もしかするとそのうち、出てくるかもしれないが。チャットボットも随分と浸透したが、まだもう一歩だ。
営業コストを下げていくことは可能だろう。サイボウズやセールフォースのようなインサイドセールスの仕組みはもっと使われるべきだ。ノンコア業務に手を取られていては、本来のコア業務に充てる時間を無駄に捨てているに等しい。ノンコアはもっともっとコンピュータ化するし、AI化するだろう。
コンピュータが本来得意とするデータの収集・蓄積・分析は、もっともっと進む。ただそれは、価値を生むことを目的とする人間のためだ。その価値は、ただただ欲求に応えるためのものもあれば、複合的な要素が絡むものもある。いずれ、複雑な要素が絡む法人営業にもAIが営業に来ることも、あるかもしれないが、法人という仕組みがなくならない限り、かなり無理筋といえる。そうか!AIが法人化することがあるなら、あり得るかもね。
そんなことを考えながら、変な脅威論に惑わされることなく、人と人のつながりを大切にしながら、日々いい仕事をしていきたい。忙しいと変な思考に陥りがち。マジでAIに手伝って欲しい。コア業務に集中したいな。