仕事と趣味と人生
仕事は好きだ。いろんな人に会えて、いろんなところに行ける。それも会社のカネで。
今日仕事の打合せの中で、土日の過ごし方の話になった。私の土日の過ごし方は、基本的には趣味の音楽だ。楽器を吹きに毎週、広島と大阪を行き来している。たまには仕事での移動に便乗させてもらうこともある。もちろん、バス移動も厭わない。おかげさまで、大好きなオーケストラ活動を、長く続けられている。
移動時間のムダはある。時間はコストだ。時は金なり。時間こそ、みんなに平等なものだし、その時間を大切に使いたいという思いは、私にもある。しかし、多少のムダを必要とする時間の使い方も、あるのではないか。
練習時間も、ある意味ムダともいえる。しかし、アマチュアにとってはとくに、練習時間は大事だ。できている人もいれば、できていない人もいる。多少の非効率には目を瞑りつつ、足りない技術を補い、一体感を醸成していく。ときに、プロとはまた違った魅力的な演奏を創り出す。
これは飲み会もそうだ。何なら、仕事もそうだ。ムダなことは多い。営業活動こそ、ムダの極致だ。1回行って済むことを、2回も3回と訪問する。ときには電話やメールで済むことまで、時間をかけてやる。
人間というのは不器用にできていて、効率を最大限に発揮して得られたことよりも、時間をかけたその量だけで価値があるものとしてしまう。そこに、ムダしかなくてもだ。
だからこそ、面白い。だからこそ、楽しい。
韓国語で「時間をつくる」ことを、「시간을 내다=時間を差し出す」という表現をする。個人主義な気もする。反面、封建的な気もする。直截的であることは間違いない。ムダな時間を出したくない意図すら見えてくる。
この大コスパ時代、この過ごした時間の価値は、下がっていくのだろう。だけど、私は、ムダな時間を大事にしたい。そこにはコスパだけでは得られない、何かがある気がしている。
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