見出し画像

ウィーン・プラハ紀行 5日目 その3

プッチーニ トゥーランドット
G.Puccini / TURANDOT

指揮:ドミンゴ・ヒンドヤン
演出:マルコ・アルトゥーロ・マレッリ

トゥーランドット:アンナ・スミルコヴァ
カラフ:アルフレッド・キム(김재형)
リュー:ダイナラ・アリエーヴァ

CONDUCTOR Domingo Hindoyan
DIRECTOR Marco Arturo Marelli

Turandot Anna Smirnova
Caraf Alfred Kim
Liu Dinara Alieva

この紀行を締め括る公演です。ウィーン・プラハでの5日間、本当に幸せでした。帰りたくない。また絶対来る。誰か、ウィーンで何か仕事ありませんか?笑

トゥーランドット。みんなが知ってるあの「誰も寝てはならぬ」。この前ルロウで吹奏楽版やったばかり、シティフィルでも5年前に演奏会形式でやったし、何度も聴いている大好きなオペラ。好きなオペラはあと「こうもり」と「椿姫」と「メリーウィドウ」かな。ああ、昨日で「ボエーム」も好きになりました(単純!)。

2日連続でオペラを観賞するという何ともバチが当たりそうな贅沢を堪能するという、また5日間演奏会漬けの日々を過ごすという、そんなチャンスを下さった会社の方々、音楽仲間の方々、家族、皆さまに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。帰ったら仕事します。

席は昨日と違って左のバルコニーの一番前。見やすい。ただボックス席と違って雑然とした雰囲気。観光客も多い。落ち着きもない。劇場感はずいぶんと。これもありか。

さて、トゥーランドット。

マレッリさんの演出は現代風で、最初、楽譜にはないオルゴールから始まる。オペラ座の怪人かよ!というツッコミを狙っているのだろう。カラフは売れない音楽家、という設定。最後エンディングで、テーブルにトゥーランドットと向き合って座ってたけど、あれは何の意味があるのかしら。「売れない音楽家だけど、ぼくについて来てね!」みたいな。そう言えばティムールとか、金持ちのパトロンぽかった。
ピン・ポン・パンは、妖精か、自己の中の葛藤か。オペラの現代風な演出をはじめて観ましたが、とても斬新で粋な舞台でした。

残念ながら、オケと歌のズレが昨日のボエーム以上に気になり、かつ崩壊しそうなのが数回あって、音楽的にはヤバいやつでした。ピン・ポン・パンの3重唱とか歌いにくそうだった。曲をよく知っているだけになかなか入り込めず、消化不良。指揮者が悪いのかなーでも大変だもんなーこの曲、あれだけ舞台に奥行きがあると、合わせるのもひと苦労。歌手もオケも、難易度メガトン級ですからねぇ。

画像1


客席は昨日以上に観光客の多さが目立ちました。たぶん、このオペラのことをよく知らない人もたくさん。まあ別にいいけど、予習ぐらいしようよー3幕のリューのアリア「氷のような姫の心も」で咳をしまくるとか、ありえんわ。。リューが死んでも死に切れません!

テナーのキム様、ブラボー!声もよく出ていて、今日の白眉。「誰も寝てはならぬ」、シビれました。それよりも拍手を大いに浴びていたのはリュー役のダイナラさん。マジで素晴らしかった!ジェスチャー大きめでそこ好き嫌いが分かれるかもしれないけれども、歌は抜群!低音から高音まで、表現の幅がすごい。声も少し低めで良い!ハマり役ってやつだと思います。

ああーちょっと消化不良なのが残念ですが、また次に来るときのために、取っておきます。オペラは総合芸術、なんて言いますけど、良い公演に出会うのはなかなか難しいのかも知れません。気になったのは、歌手と合唱用の指揮者の指揮。舞台真ん中一番客席側に手だけ見えるところがあるんだけど、この人が指揮者とあってなかった!というか、少し早めに振り過ぎてた?タイムラグがあるので、計算して振っていたのだろうけれど、計算違いがしばしば。舞台からは本指揮者は見えないんかね。

画像2

終演後は先輩にオススメいただいたところの系列店「Plachuttas Gasthaus zur Oper」へ。疲れてたし、シュターツオーパー近場でと思いチョイス。悩みに悩んでウィーン初日に失敗したシュニッツェルを。これは美味かった!肉が柔らかく、脂も乗ってて美味し!パンが付け合わせで出てくるけど、これも美味い。最終日に美味いオーストリア料理を食べれて、しっかり消化不良を消化して、気分良く宿へ帰りました。

しまった!パンフレットをレストランに忘れた、、、4.8€もしたのに(涙)

#旅行  #旅行記 #旅 #海外 #海外旅行 #ひとり旅 #音楽旅行 #ヨーロッパ #ウィーン #プラハ #オーケストラ #オペラ #新演出 #ウィーンフィル #シュターツオーパー #トゥーランドット #プッチーニ #シュニッツェル

ちょっとサポートしてあげようかな、と思っていただいたそこのあなた!本当に嬉しいです。 そのお気持ちにお応えできるように、良いものを書いていきたいと思います。ありがとうございます!