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〈134〉スクールカウンセラーまでのハードルが高い

今回我が子の、いじめ・不登校の初期段階を経験して感じたことは、筆者の自治体ではスクールカウンセラーに接続できるまでのハードルが高いということです。高いというか、何も知らなければ確実に繋がれない。

筆者はこれまで、子ども達の日常に近い存在、事態が軽度のうちからでも相談できる、子どもが気軽に相談できる、保護者も相談できるのがスクールカウンセラーだと思っていました。

理想は各学校に常任であるけれども、それが難しい現状であることも知ってはいました。

今回の自らのケースでは、事態の最初から心理的安全の無い学校へ登校させる選択肢は無く、転校ありきで動いてはいましたが、まあ、職業柄、学校の動向を探る目的で、話し合いの場で「2学期の登校を目指すなら、スクールカウンセラーへの相談を先にしたい。」と言ってみました。

すると、同席していた教頭が、「そうですね!そのためのスクールカウンセラーですもんね!」と言うわけです。その手があります!よくご存じで!というニュアンスで。

話し合いは7月下旬、2学期始業式は8月下旬、そして言われた、「スクールカウンセラーの先生が次当校にくるのが9月中旬なので、予約しましょうか。」

…。

2学期からの登校目指すなら、スクールカウンセラーには夏休み中に接続しなければいけないんですよ。

なぜ2学期が数週間過ぎた後に接続なのか。それまで不登校でよいとでも?遅いでしょう。

筆者の自治体では、教育委員会に1名しか在籍のないスクールカウンセラー。各学校に呼ばれたら行く、もしくは2ヶ月に1度訪問しているらしい。

なぜこんなに曖昧か。

学校からも自治体からも、児童や保護者に向けてスクールカウンセラーの存在や利用方法の案内が皆無だからです。

筆者はわずかな知識があったから、放課後児童支援員だから、他の保護者より知っているだけなのです。

ただでさえいない上に、利用方法も知らされず、利用したいと言ったとて、学校にはトンチンカンな日程を提示される。


そして、転校して驚きます。

転入先の学校だよりに載っています。

「スクールカウンセラー来校の日時のお知らせ」

「子どもたちはもちろん、保護者の方もご相談ください。保護者が利用したい時の連絡先はこちら…」

ほら、やっぱり前の学校が、自治体がおかしかったんだ。


さらには、今回の事態を把握している知人が、スクールカウンセラーに直接「こんな子がいてね」と話したら、スクールカウンセラーは、「夏休み、自分動けたのに。」と話したそう。

「スクールカウンセラーに相談したいのに学校が動かない時は、教育委員会に直接電話してくれていいんですよ。」

「学校からじゃなくても、発達支援センターなど別の相談先から繋がることもできますよ。」


この具体的な繋がる方法は、とても大事な情報です。

子どもたちや保護者に伝えるべきものです。

何とか、せめて学童保育を利用している保護者に情報提供できる術はないだろうか。

手紙に載せると、必要ないと自治体職員に止められるんだろうな。

困った時点で保護者に相談されてから教えてあげるのは遅いんだけどな。

どうにかできないかな。

学童保育としてもスクールカウンセラーと繋がっておきたい。

どうにかできないかな。



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