村上純が又吉直樹に聞く「どうやって作ってるんですか?」 〜イベントレポート〜
しずるの村上純さんが司会となり、芥川賞作家であり芸人ピースの又吉直樹さんに、「どうやって作ってるんですか?」なんて講座、聴かないわけにはいかないでしょう!
仲良し同士が、文筆業が他方に及ぶ又吉さんの頭の中を引き出してくれるなんて。
もうずっと、ワクワクしてた。
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広いと書きにくいと言う言葉が、印象的だった。
私なんかは、すぐに大風呂敷広げたくなるのに。
引き返す勇気! 必要なんだな、やっぱり。
人と同じことを書いてもつまらないから、展開可能要素が多そうな焦点を選んで、又吉さんは例を出していた。
ネタ帳のようだ。
でも、私も面白いかもと思ったネタはメモしている。
物書きをする人には、多いだろうな。
そして、いろいろ書く又吉さんのパターンは、
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又吉さんは、「恥ずかしい」ことをよく記憶していて、それを基に書くことが多いそうだ。
恥の付箋。
それは、いろいろな感情の中で恥が一番自分を客観視できるから。
客観した立場の人物をあえて登場させるという。
客観視
↑この言葉が、実はこの講座を受けて私が感じたポイントな気がする。
又吉さんは、「物語は、今現在までに持っている自分を全部出すものではない。」と言う。
昔のことを書くなら、そのときまでの知識の自分にかえるのだと。
その時々の視点。
私も今後はもう少し、これを意識してみよう。
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自由律俳句は音数を気にせず(20字くらいがいいかなと)季語もなくていいが、俳句なのでそこに詩が欲しいそうだ。
ここで、みんなで作ってみる時間に。
視聴者からの「今日も一人」というのを、『昨日もそうだった。』『一人がたくさんいるから一人じゃない』と即座に広げたのに、驚いた。
そういうところが詩になり、行間であり、ストーリーに繋がるんだと思った。
字数制限がない俳句は、川柳との違いに私は悩んだが、「さんまは高くてサバ」と「お風呂が沸きましたと言わなくなった」がnoteさんの画面にピックアップされた!
しかし、お二人のコメントはもらえず、残念。
ここでも言い換えられたり、広がりを見せられるものに興味を持たれていた。
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又吉さんの視点が見えた、面白い講座だった。
たとえに対する観察眼が鋭い気がした。
いろんな角度で見て探偵のように情報を集めて、組み立てて話している。
芸人としての作業とも通じる点なのかもしれない。